【MLB】イチロー「レーザービーム」誕生の地、オークランドコロシアムが歴史に幕 最終戦4万6889人の大観衆が別れ惜しむ

 

H.Ariga/SPREAD編集部

【MLB】イチロー「レーザービーム」誕生の地、オークランドコロシアムが歴史に幕 最終戦4万6889人の大観衆が別れ惜しむ
オークランドコロシアムでの本拠地最終戦を終えたアスレチックス(C)Getty Images

ア・リーグ西地区のアスレチックスは26日(日本時間27日)、本拠地オークランドコロシアムでのレンジャーズ戦に3-2で勝利。今季69勝目を挙げた。

アスレチックスは、2028年からネバダ州ラスベガスへ球団を移転する。来季から27年までは、カリフォルニア州のジャイアンツ傘下3Aサクラメントが使用するサターヘルスパークが暫定本拠地となるため、この日をもってオークランドコロシアムでの試合が最後となった。

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■1968年から57年間使用

アスレチックスは1972年からワールドシリーズ3連覇を果たすなど、4度の世界一に輝いた名門球団。日本選手では、松井秀喜藤浪晋太郎投手らが所属したことでも知られる。この日の試合前には、通算1406盗塁を誇るリッキー・ヘンダーソンと通算168勝のデーブ・スチュワートの両名が球団OBとして始球式で登場し、4万6889人の観客から惜しみない大歓声が贈られた。

57年間をともにした本拠地での最終戦は、レンジャーズを3-2で下して見事な勝利。試合後には、マーク・コッツェイ監督を始めとするアスレチックスのメンバーがグラウンドに勢ぞろいして挨拶し、詰めかけた大勢のファンに別れを告げた。

アスレチックスは2018年から3年連続プレーオフ進出を果たすなど、決して豊富とは言えない資金力の中で選手をやりくりし、ア・リーグ西地区で長年存在感を見せてきた。しかし、近年はチーム力の低下が顕著で、22年から2年連続でシーズン100敗以上を記録。オーナー側とファンの確執もたびたび表面化するようになり、球団移転が決定してからは、とりわけ観客動員数が激減していた。

かつて、メジャー1年目のイチローが「レーザービーム」と称される伝説の補殺を記録したのも同球場だ。この日、アスレチックスの球団公式Xは「ありがとう、オークランドコロシアム」と投稿し、2分54秒に及ぶ動画を公開。数々の名場面を振り返り、別れを惜しんでいた。

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