ナ・リーグ西地区を3連覇したドジャース。プレーオフにも12年連続出場という盤石ぶりだが、チームを率いるデーブ・ロバーツ監督の去就は不透明なようだ。米スポーツメディア『The Athletic』は26日(日本時間27日)、「今オフに厳しい視線を浴びそうな10人の監督」と題し、記事を公開。首筋が寒い指揮官として、同監督の名前も挙げた。
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■シーズン中にマリナーズなどが監督交代
2016年にドジャースの監督に就任したロバーツ。その後は3度のナ・リーグ優勝と20年のワールドシリーズ優勝に導き、名将としての地位を築いた。今季も大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ外野手、フレディ・フリーマン内野手らスター選手を率いて、地区優勝を果たした。
しかし、その立場が安泰というわけではないようだ。同メディアの敏腕記者ケン・ローゼンタール氏は「すでに3人の監督(ホワイトソックス、マリナーズ、レッズ)が解任された。歴史が示すように交代劇は始まったばかりだ」と記し、進退が注目される指揮官としてロバーツ監督の名前も挙げた。
理由は明白。強豪ドジャースにとって西地区を制することは当然で、その後に控えるリーグ優勝、ワールドシリーズ制覇を成し遂げることがミッションになる。しかし、同監督は20年(コロナ禍でシーズン短縮)にワールドシリーズを制覇したものの、昨季はディビジョンシリーズ(地区シリーズ)でダイヤモンドバックスに3連敗。リーグチャンピオンシップにも進めず、大きな批判を浴びるなどポストシーズンの成績に疑問符が付けられている。
■投手陣の崩壊について責任はないが……
今季も同じ轍を踏むようだと解任が現実味を帯びる。ローゼンタール記者は「球団が投手陣の健康を維持できないことをロバーツのせいにすることは想像しにくい」とし、苦しい台所事情に陥った責任を取らせることはないだろうと推測。それでも「(昨季と同じように)ディビジョンシリーズで敗退するようだと、アンドリュー・フリードマン編成本部長の心境に変化を強いることになるかもしれない」と指摘した。
同記者はヤンキースのアーロン・ブーン監督も首筋が寒い一人として名前を挙げており、「彼の運命はロバーツと同様で、ポストシーズンの結果次第かもしれない」と記し、早期敗退となれば「ニューヨークの騒ぎは確実に大きくなる」とした。
ドジャースもヤンキースもメジャー屈指の人気球団だけに、地区優勝だけでファンを満足させることはできない。名門を率いる監督の行く末は、すべて10月にかかっている。
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