今オフにフリーエージェント(FA)となるヤンキースのフアン・ソト外野手。25歳の若き天才打者を巡る話題が日増しに過熱。27日(日本時間28日)には米スポーツメディア『The Athletic』がソトとヤンキースオーナーの極秘会談を伝えた。新天地は果たしてどこか。今度交わす契約は、大谷翔平投手が昨オフにドジャースと結んだ10年総額7億ドルという内容に迫ると言われるだけに注目度も高くなっている。
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■「オーナーと会えて良かった」と強調
『The Athletic』は「ソトがハル・スタインブレナーと会談。『ヤンキースのオーナーは選手を本当に大切に思っている』と語る」という見出しを取り、記事を公開した。
同メディアのヤンキース番ブレンダン・クティ記者によると、「非公開の会談は7月にヤンキースタジアムのクラブハウス近くにある一室で行われた」という。
その会談について、同記者の取材を受けたソトは「オーナーと会えて良かった。彼が私やその他すべてのことについてどう思っているか、それを知ることができた」と詳細は語らなったものの、「私たちがどうしているか、何を考えているか、彼はそういったことを気にかけてくれる。選手を本当に大切にしてくれるオーナーがいるのは素晴らしいこと」と話し、会談の成果を強調した。
ただ、「誰だってヤンキースの歴史に名を刻みたいと思うはず。私もワールドシリーズ優勝チームの一員として、その歴史の一部になりたいと全力を尽くしている。でも、どうなるかは分からない。結局のところ、(来季も)ここにいるかどうか、それは誰にも分からない」ともコメント。オーナーとの会談によって、ヤンキース残留に傾いたわけではないと示唆した。
■「非常識な金額を提示することはない」
一方、ヤンキース不利を伝えたのは『NJ.com』。同日に「ヤンキースはソトに対して『非常識な金額を提示しない』と内部関係者が語る 彼らは競り負けるだろう」という見出しで、記事を掲載。『ESPN』バスター・オルニー記者の「最終的にヤンキースは誰かに競り負けると思う。ハル(スタインブレナーオーナー)が、非常識な金額を出すとは思えない。(メッツの富豪オーナー)スティーブ・コーエンが、まるでアートを購入するように競争し、他を圧倒するかもしれない」というコメントを引用しつつ、「FA市場ではメッツとコーエンオーナーの潤沢な資金力が脅威となる可能性がある」と指摘。ヤンキースの旗色が悪いと主張した。
また、『Bleacher Report』のエリック・ビーストン記者もヤンキースとメッツが激しい争奪戦を展開すると予想しつつ、最終的には「ソトは記録的な契約でメッツへ移籍する」と結論付けた。
金銭面でヤンキースがメッツより上に立つことは、まず不可能とされている。先述の『ESPN』オルニー記者が「金額と尊厳はイコールと考える選手も一部にはいる」と語ったように、契約内容次第ではソトが居心地の良いヤンキースを飛び出す可能性はあるようだ。
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