ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地クアーズフィールドのロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。8回表に右前打で出塁し、今季59個目の盗塁を決めるなど4打数1安打1盗塁だった。
MLB公式サイトのファン・トリビオ記者は「オオタニは三冠王を逃したが、歴史に残るシーズンだった」と記事を投稿。「3度目の満票で、ナ・リーグでは自身初となるMVPを獲得するのは、ぼぼ間違いないだろう」と報道した。
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■ポストシーズンは、日本時間5日に開幕
シーズン最終戦では2ー1と勝利したドジャース。
大谷は第3打席まで凡打に倒れるも、8回の第4打席に右前打を放ち出塁。12試合連続安打をマークすると、二塁走者にジェスチャーで盗塁を促してダブルスチールを成功させた。これで今季59個目の盗塁とした大谷は、メジャー史上初の記録を「54-59」まで伸ばした。
大谷は今季159試合に出場して、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036でフィニッシュ。日本選手初のトリプルスリーやメジャー史上初の「50-50」を達成するなど歴史的なシーズンを送った。
試合後にデーブ・ロバーツ監督は「間違いなく、スーパースターだ」と大谷について語った。「私が驚いたのは、彼にかけられている期待、彼自身がかけている期待、すべてを受け入れて、毎日ピッチで活躍している姿だ。どれほどのプレッシャーになるのか想像もつかない」とし、10年7億ドル(約1015億円)という前例のない大型契約を結び、入団1年目で本塁打、打点、盗塁、総塁打、安打で自身キャリアハイの成績を残した大谷を激賞した。
大谷自身は「レギュラーシーズンが終わった今、これまでの成績はもう関係ない」と語り、「今の状態を維持して、最後まで集中していくつもりだ」と、ポストシーズンに照準を合わせた。
トリビオ記者は「(大谷は)3度目の満票で、ナ・リーグでは自身初となるMVPを獲得するのは、ぼぼ間違いないだろう」と今季の活躍を高評価。一方で、「しかし、まずオオタニは自身初のポストシーズンで、ドジャースがワールドシリーズのタイトルを獲得するのに貢献したいと願っている」と、大谷は自身の受賞の行方よりもワールドシリーズ優勝に注力する姿勢を強調し伝えた。
ドジャースが出場するナ・リーグのディビジョンシリーズは、4日(同5日)に開幕する。気合十分な大谷が、初のポストシーズンでどのような活躍を見せてくれるのか、引き続き目が離せない。
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