【ジャパンダートクラシック/3連複12点】フォーエバーヤングの「単勝1倍台」に隙あり 注目“ダークホース”は地方勢から

フォーエバーヤング/2024年ケンタッキーダービー3着(C)Getty Images
フォーエバーヤング/2024年ケンタッキーダービー3着(C)Getty Images

2日、大井競馬場で“ダート3冠”の最終戦、第26回ジャパンダートクラシック(JpnI、ダ2000m)が行われる。

今年から3歳ダートグレード競走の再整備によって、昨年までは7月に開催されていたジャパンダートダービーが10月に移動。名称も変更され、装いも新たに、世代王者を決める一戦に生まれ変わった。JRAが7頭、地方が8頭の実力馬、計15頭が集結する究極の戦い、その結末を予想する。

◆【ジャパンダートクラシック】フォーエバーヤングが世界トップレベルの走りで完勝 “瑠星コール”が鳴り響く

■圧倒的1人気フォーエバーヤングの懸念材料

一番の注目は、世界を股に掛けて活躍するフォーエバーヤングだろう。2歳時に3連勝で全日本2歳優駿を制すると、今年は海外へ転戦し、サウジダービー、UAEダービーと2カ国のダービー馬に輝いた。

無傷の5連勝で臨んだケンタッキーダービーは、やや出負けして後方から進めるも、3~4コーナーから一気に進出。直線では2着馬と馬体をぶつけ合うような激しい叩き合いの末、勝ち馬からハナ、ハナ差の3着。初めて土がついたが、スムーズであれば悲願のビッグタイトル奪取を思わせる強いレースぶりだった。

同世代では戦ってきたメンバーが世界の強豪で、国内組が相手なら、ここは負けられない舞台。レースに合わせて先行策、後方待機策も選ばず力を発揮できるタイプで、正直逆らえないところだ。

しかし、重箱の隅をつつけば、不安要素はいくつかある。5カ月の休み明けで、海外遠征帰りの帰国初戦。初めての大井コースへの対応。中間は熱発があって、決して順調とは言えない調整過程。先に見据えるブリーダーズカップクラシックを視野に、目イチの仕上げにはできない点など、懸念材料がないわけではない。

■逆転狙うは中央勢2頭

ライバルの一番手と言えるのがラムジェットか。ユニコーンSで重賞初制覇を果たすと、前走の東京ダービーでは、2着に6馬身差をつける圧勝劇で頂点に立った。3戦目の大敗を除き、7戦中6戦で上がり最速の末脚を繰り出しており、決め手勝負なら大いに主役を張れる。

今回出走するミッキーファイトサトノエピックとは、すでに勝負付けが済んでおり、大井の経験値という点ではフォーエバーヤングより一日の長。同馬もケンタッキーダービーは視野に入れていたが叶わず、ここでやっと同世代のライバルと雌雄を決する時が来た。

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不気味な存在なのが、芝・ダート二刀流のサンライズジパング。JBC2歳優駿で、フォーエバーヤングに0秒3差の2着と、国内組でライバルに一番肉薄したのがこの馬だ。

春はクラシックに出走も、再度ダートに矛先を変え、前走の不来方賞では3馬身差の快勝。前身のジャパンダートダービー4勝をマークしている、パートナーの武豊が騎乗時は、3戦3勝と相性抜群なのも魅力的。力をつけた今、フォーエバーヤングにリベンジを果たす時だ。