卓球の「チャイナスマッシュ2024」は2日、女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング26位の長﨑美柚(木下グループ)は同57位の陳熠(中国)と対戦。2ー3で敗れ、ベスト16進出を逃した。
◆【実際の映像】長﨑美柚が中国選手相手に繰り広げたラリーの攻防 第4ゲームに見せた左右への揺さぶりからのバックストレート
■相手の修正力の前に形勢逆転
長﨑は1回戦で田志希(韓国)相手にストレート勝利。世界ランキング16位のベテランに快勝を収めて中国勢との2回戦に挑んだ。
第1ゲーム、長﨑はミドルを鋭くつくラリーやストップなどの台上攻撃を軸に序盤の主導権を握る。陳熠の対応もあり一度は6-6と同点に追いつかれた長﨑だが、左右に揺さぶってのフォアハンドやサービスでも点を重ねた長﨑が11-8で幸先よくリードする。
第2ゲームも長﨑の鋭い攻めが光り、リーチのある相手に対して厳しくバックをつくレシーブが決まるなどリードを広げていく。安定したサービスでも前後に揺さぶり、ゲームポイントを早々に奪った長﨑が最後はフォアハンドを沈め、11-4で王手をかける。
第3ゲームはあとのなくなった陳熠相手にリードを許す立ち上がり。相手のラリー勝負の前に長﨑のレシーブがミスする場面も見られる。サービスを変化させるなど状況打開を試みた長﨑だが、5-11とリードされてゲームを奪われる。
迎えた第4ゲームも陳熠が強気の攻めで前に出る展開に。序盤に見られた長﨑のサービスやレシーブに対応される場面が増えるなど、中盤にかけて点差が開いていく。しかし、長﨑はゲームポイント奪われてから思い切りのよい攻撃が目立ち、8-10で相手のタイムアウトを引き出す。直後のラリーをものにした長﨑だが、9-11で惜しくも落とし試合は最終ゲームに突入する。
第5ゲーム、流れを再びつかんだ長﨑が序盤に鋭いストレート、サービスを沈めるが、陳熠も対応し互角の入り。長﨑が4-5のビハインドでタイムアウトをとったなか、中盤に連続ポイントを奪われ、厳しい状況に追い込まれる。6-8からサービスの立ち位置を変えるなど修正を図った長﨑だが、最後はラリーで押し切られ、7-11で逆転負けを喫した。
◆【実際の映像】長﨑美柚が中国選手相手に繰り広げたラリーの攻防 第4ゲームに見せた左右への揺さぶりからのバックストレート
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