【MLB】FAを迎える菊池雄星、アストロズとの再契約は不透明 GMが明言避け……「球団は左腕の残留について慎重姿勢」と米メディア

アストロズの菊池雄星
アストロズの菊池雄星(C)ロイター/USA TODAY Sports

タイガースに2連敗を喫し、ワイルドカードシリーズで姿を消したアストロズ。敗退から一夜明けた3日(日本時間4日)、ダナ・ブラウンGMがシーズンを総括する会見を行い、今季途中にトレードでチームに加わった菊池雄星投手を称賛した。また、同投手はフリーエージェント(FA)となるため、再契約の可能性についても語った。米複数メディアが伝えている。

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■来季はケガ人復帰で「ローテそろっている」

菊池はワイルドカードシリーズ第3戦で先発する予定だったが、チームが2連敗で敗退したため、登板することなく全日程を終えた。

ポストシーズンでの出番はなかったが、今季の活躍ぶりはファンをうならせた。トレード期限直前の7月31日にブルージェイズからアストロズに加入すると、そこから快投連発。10試合に登板して5勝1敗、防御率2.70という見事な数字を残し、チームのプレーオフ進出に貢献した。

この日会見に臨んだブラウンGMも「ユウセイは素晴らしい仕事をしてくれた。三振を奪える投手だということは分かっていたし、配球を調整すればさらに良くなると思っていた」と称賛した。

ただ、FAになる菊池との再契約については言葉を濁した。「ユウセイは活躍してくれたが、以前も言った通り、チームを改善するためにはどんな選択肢も除外しない。彼の特別さや、我々からのアドバイスに対して柔軟に耳を傾けてくれたことは理解しているが、来季は多くの投手がケガから戻ってくる。それを考えると、すでに我々のローテーションは十分にそろっている」と説明した。

■ブレグマンもFAとなり予算は枯渇か

来季に向けては、現在負傷中のクリスチャン・ハビエル投手やホセ・ウルキディ投手らが復帰する見込みで、投手陣の層は自然と厚くなる。人数が足りている中、それでも菊池に大金を投じて“残留オファー”を出すべきか、GMのコメントからは球団が慎重になっている様子がうかがえる。

また、今オフにはチームの中心であるアレックス・ブレグマン内野手もFAとなる。再契約には最低でも2億ドルが必要とされており、菊池を引き留めつつ、ブレグマンにも巨額資金を投じることは難しいという見方もある。

会見を受けて、米メディア『CHRON』は「ダナ・ブラウンはユウセイ・キクチがアストロズからFAで離れる可能性を示唆。ヒューストンのGMは才能あふれる左腕の残留について慎重な姿勢を見せた」と記した。

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33歳とベテランの域に入った菊池だが、FA市場に出れば引く手あまたと見られている。果たして新天地はどこになるのか、目が離せない。

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