【MLB】ジャッジ不振でも……ヤンキースがリーグ優勝決定シリーズ進出 7回1失点サイ・ヤング賞右腕コールがエースの貫禄

【MLB】ジャッジ不振でも……ヤンキースがリーグ優勝決定シリーズ進出 7回1失点サイ・ヤング賞右腕コールがエースの貫禄
ヤンキースのゲリット・コール(C)Getty Images

ア・リーグ地区シリーズの第4戦が10日(日本時間11日)に行われ、ヤンキースが敵地でロイヤルズに3ー1で勝利。通算成績を3勝1敗とし、リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。ヤンキースは先発ゲリット・コール投手が7回6安打1失点、4奪三振の快投を披露し、エースの貫禄を見せた。

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■「自分の投球をするだけだった」

ヤンキースは初回、先頭のグレイバー・トーレス内野手が、相手先発マイケル・ワカ投手の初球を叩き、二塁打で出塁。すると、続くフアン・ソト外野手は2球目を弾き返し、右前に先制適時打。わずか3球で1点奪い、ペースをつかんだ。

5回にはトーレス、6回にはジャンカルロ・スタントン外野手にも適時打が飛び出し、リードを広げた。

ただ、この日の主役は先発コール。援護を受けた34歳のベテランは、平均96.8マイル(約156キロ)のストレートのほか、カットボールやチェンジアップなど変化球も織り交ぜてロイヤルズ打線を手玉に取った。

6回に1点を奪われたものの、7回6安打1失点と快投。7回には最速98.9マイル(約159キロ)をマークするなど、昨季のサイ・ヤング賞右腕は最後まで隙を見せなかった。

コールは試合後、「自分の投球をするだけだった。それが投手としてできるすべてだから」と振り返りつつ、「興奮しているよ。仲間とビールを2杯飲んで、シャンパンをかけ合った」と笑った。

■指揮官絶賛「非常に効率的」

アーロン・ブーン監督はコールの投球について「素晴らしかったね。非常に効率的だった。序盤から速球が良くて、その制球も抜群だった。そして、その速球を軸に他の球種をうまく混ぜて投げていた」と振り返った。

また、チームメートのジャズ・チザムJr.内野手も「彼は僕が今までに見たことがないエースだ。あの自信、そしてマウンドに立ってチームを引っ張り、全員に集中を保てと語りかける姿勢は本当にすごいよ」と手放しで称賛した。

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リーグ優勝決定シリーズは14日(同15日)、地元ニューヨークでスタートする。コールは「試合はまだまだ残っている。もちろん、自信はあるし、集中している。10月に入り、さらに深く進む中で、我々は自分たちのクオリティーを高めようと努めているんだ」とコメント。主砲アーロン・ジャッジが、今シリーズ4試合で13打数2安打5三振と不調の中、通算153勝を誇る大エースの存在感が際立った。

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