米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』は15日(日本時間16日)、「賛否を呼びそうな今オフのトレード案」という見出しを掲げ、記事を公開。今冬のフリーエージェント(FA)ではないものの、トレード要員として注目される選手を紹介した。その中には日本でも高い人気を誇る選手が入るなど、まさに賛否を呼びそうなメンバーが選出された。
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■T・ヘルナンデスの引き留め優先
かつてはムーキー・ベッツ外野手(レッドソックス→ドジャース)やノーラン・アレナド内野手(ロッキーズ→カージナルス)、フランシスコ・リンドーア内野手(インディアンス=現ガーディアンズ→メッツ)らが冬の大型トレードで移籍したが、地元ファンからは彼らの放出に対して不満の声があがった。
それを踏まえ、『ブリーチャー・レポート』は物議を呼ぶことは覚悟とした上で、チーム事情を鑑みてトレードすべき選手を提案した。
例えばドジャースであれば、マックス・マンシー内野手を指名。すでにマリナーズの地元紙『シアトル・タイムズ』が「チームは先発投手を出して、代わりに打者を獲得する」と伝えており、そのトレード候補としてマンシーの名前があがっていた。
『ブリーチャー・レポート』は、この『シアトル・タイムズ』の報道を引用し、「ドジャースが喜んで検討すべき提案」と言及。その理由として「マンシーは2018年以降で190本の本塁打を記録しており、左打ちのパワーヒッターとして売り込むのは容易だろう。そして、トレード成立後、浮いた彼の年俸1450万ドルをテオスカー・ヘルナンデスとの再契約や先発投手の補強など、他の必要な部分に充てることが賢明だ」と記した。
■ファンのお気に入りだが……
マンシーは34歳とベテランの域に入っており、トレード要員として活用できる機会は年々減少していくことは必至。需要があるうちに放出し、予算を投手陣などの立て直しに傾けるべきという主張だった。
日本のファンにとっては気になる名前も飛び出した。同メディアは「カージナルスはラーズ・ヌートバーをトレードすべき」と提案。「カージナルスのロースター全体はここ数年で目立たない集団に退化してしまったが、少なくともヌートバーは間違いなくファンのお気に入りだ」と指摘した。
それでも「27歳の彼はトレード候補になるべきだ。ケガのリスクがあるとはいえ、右翼、中堅、左翼と外野をすべて守ることができ、2027年までチームの支配下にある平均レベル以上の打者は多くないからだ」とし、トレード市場に出ればチームのロースター充実につながる取引が生まれると訴えた。
そのほか、ブレーブスならマルセル・オズナ外野手、ブルージェイズならブラディミール・ゲレーロJr.内野手らビッグネームも「トレードすべき選手」として挙げられ、確かに地元ファンから不評を買いそうな選出となった。
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