【MLB】あのボンズにも並んだ現役屈指の“お祭り男” 歴史的活躍の34歳長距離砲がドジャース世界一奪還のキーマンに?

ドジャースのマックス・マンシー
ドジャースのマックス・マンシー(C)Getty Images

メッツを4勝2敗で下し、ついに悲願のワールドシリーズ進出を決めたドジャース。驚異の得点圏打率でチームを牽引した大谷翔平投手、苦手とするポストシーズンでついにその打棒が爆発したムーキー・ベッツ外野手といった中心選手の活躍もさることながら、不安視されていたブルペン陣も大車輪の働きと、まさにチーム全体で勝ち取ったワールドシリーズだろう。

ポストシーズンに強い“お祭り男”キケ・ヘルナンデス内野手や、リーグ優勝シリーズのMVPに輝いたトミー・エドマン内野手ら、活躍した選手をあげればキリがないが実はレジェンドと並ぶほどの、歴史的なポストシーズンを送ったのがマックス・マンシー内野手だ。

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■12打席連続出塁は単独でのPS史上最長

マンシーはポストシーズン全11試合に出場すると、打率.242、8安打、本塁打3本を記録。特筆すべきはOPS1.013という数値だろう。これは、ムーキー・ベッツに次ぐチーム内2位であり、大谷をも超える高い数値となっている。

高いOPSの要因はその出塁率にある。マンシーはリーグ優勝決定シリーズ第2戦の第2打席から、第4戦の第4打席まで12打席連続で出塁。これは、ヤンキースで活躍したレジー・ジャクソン氏と並んでポストシーズン最長タイの記録になっている。また、ジャクソンは2年にわたっての連続出塁記録となっているため、単独でのポストシーズン12打席連続出塁は史上最長だ。

さらに、“あのレジェンド”と肩を並べたというデータもある。MLB公式サイトなどに寄稿しているサラ・ラングス氏によると、ポストシーズンで9個以上の四球を複数回のシーズンで選んだのはマンシーがMLB史上2人目。そのもう一人は、あのバリー・ボンズ氏だというから驚きだ。

自慢の選球眼に加え、ポストシーズン通算本塁打数でも合計13本と現役選手の中で10位につけるなど勝負所での一本に定評のあるマンシー。好不調に波があり打率こそは高くないが、メジャー屈指のパワーを持ち、チャンスで印象的な1発を放つクラッチヒッターの活躍がここまでのドジャースの快進撃を支えている。

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ワールドシリーズの対戦相手となるヤンキースは、アーロン・ジャッジ外野手、フアン・ソト外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手らで形成される最強打線を誇っているため乱打戦も予想される。ポストシーズンでの大活躍から“Mr.オクトーバー”の愛称でも親しまれたジャクソン氏の記録に並んだベテランがMVPトリオ以降の打順でどのように機能するのか?ドジャースの世界一奪還に欠かせない、マンシーの活躍に期待しよう。

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