【MLB】「今オフ注目のFA選手」を一挙紹介 ソトは“大谷超え”の可能性…大砲、CY賞候補、日本選手など移籍市場活況

【MLB】「今オフ注目のFA選手」を一挙紹介 ソトは“大谷超え”の可能性…大砲、CY賞候補、日本選手など移籍市場活況
FA市場で注目されるコービン・バーンズ(C)ロイター/USA Today Sports

ワールドシリーズが終わり、いよいよ本格的なオフシーズンとなるMLB。昨年は大谷翔平投手が史上最高額となる10年総額7億ドルでドジャースと契約を結んだことで話題となったFA(フリーエージェント)市場の動向に注目が集まる。

今季も話題の選手が続々と市場に出るが、「2024年~25年FA」として大型契約を結ぶことが予想される注目選手たちを確認していこう。

 

◆今季平均打率「.243」は歴史上ワースト7位 低打率化と“一発狙い”が表裏一体のメジャーリーグ

■ソトの契約は大谷を超えるか? 大型契約が相次ぐであろうFA市場

まずは今季のFA市場で最もインパクトを残すであろう選手が、フアン・ソト外野手(ヤンキース)。

フアン・ソト【動画あり】

今季、年俸調停権を持つ選手として史上最高額となる1年3100万ドルでヤンキースと契約したソトは今オフ満を持して大型契約を狙いに行くことが予想される。名門ヤンキースでもアーロン・ジャッジ外野手と共に最強打線を牽引した今季は打率.288、41本塁打、109打点、OPS.989という好成績を残したため、昨年よりも市場価値があがっているという声もある。

26歳と若さも兼ね備えるソトは、今回の契約では6億ドル規模の契約になることが予想されている。ビッグマーケットのチーム中心にはなるが、激しい争奪戦が予想されるだろう。

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ピート・アロンソ【動画あり】

ドジャースとナ・リーグチャンピオンを争ったメッツの主砲ピート・アロンソも大型契約が予想される。昨年メッツから7年1億5000万ドル以上規模となる契約延長オファーがあったものの断ったとされているアロンソは、今オフの一塁手市場では確実に目玉となる。守備指標は平均的な数値に落ち着くものの、現役選手の中でもホームランを打つ能力に長けているスラッガー。一塁手を欲しているチームのファーストチョイスになることは疑いの余地はないだろう。

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コービン・バーンズ&ブレイク・スネル【動画あり】

投手最大の目玉となるのは、コービン・バーンズ投手(オリオールズ)だろう。サイ・ヤング賞レースの常連となっている右腕は、2月にオリオールズに移籍すると激戦区のア・リーグ東地区においても圧巻の投球を見せ15勝、181奪三振、防御率2.92、WHIP1.10を記録。タリク・スクーバル投手(タイガース)が最有力候補ではあるが、今季もサイ・ヤング賞の候補にあがるほどの活躍で市場価値をあげてみせた。近年需要が高まっている先発投手であり29歳とまだまだ若いことを考えると、長期間での大型契約が予想される。

また、今季は7月まで怪我で離脱したもののノーヒッターを達成するなど後半戦で安定した成績を残したサイ・ヤング左腕ブレイク・スネル投手(ジャイアンツ)も、オプションを破棄してのFAが予想されており大型契約を結びそうだ。

■日本では低知名度も…市場で人気を集めそうなFA選手たち

アンソニー・サンタンダー

オリオールズのアンソニー・サンタンダー(C)Getty Images

アンソニー・サンタンダー【動画あり】

日本での知名度は高くないが、今オフの外野手のなかで人気を集めそうなのがオリオールズのアンソニー・サンタンダー外野手だ。今季は打率.235ながら、キャリアハイの44本塁打、102打点、OPS.814を記録。本塁打に関しては、ジャッジの58本、大谷の54本についでMLB全体3位となっている。30歳とまだ若いことからも、長期間の大型契約が期待できるだろう。

マックス・フリード

ブレーブスのマックス・フリード投手も市場で人気を集めそう。ここ数年は故障がありながらも、過去にはサイ・ヤング賞候補に複数回選出されたほか、ゴールドグラブ賞も2度受賞するなど、健康状態が問題なければローテーションの核となることが見込める左腕。1億ドル以上の契約も射程圏内だろう。

ウィリー・アダメス【動画あり】

ブルワーズのウィリー・アダメス内野手にも大型契約が噂されている。今季は打率.251ながらも、自己最多の32本塁打、112打点、OPS.794を記録し、ブルワーズのポストシーズン進出における立役者になっていた。攻撃の核となっていた一方、守備指標では例年より数値を落としていることが契約にどのような影響を及ぼすか注目される。

タナー・スコット

FA市場で“リリーフ最高の選択肢”と囁かれているのが、パドレスのタナー・スコット投手。今季72試合に登板し、防御率1.75を記録するなどまさに圧倒的な成績を残したスコット。ポストシーズンで“大谷対策”としてマッチアップさせ、完璧に抑え込んだシーンも記憶に新しいが、左右関係なく安定感のあるリリーフとして多くのチームが獲得を望むだろう。

■ドジャースを支えたテオスカー、移籍後好調の菊池雄星も

ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス(C)Getty Images

その他にも、1年契約ながらMVPトリオ以降の打線をまとめあげキャリアハイの本塁打を放ったドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手。31歳にして初のオールスター選出となりキャリアハイのシーズンを送ったジュリクソン・プロファー外野手。アストロズ移籍後圧巻の投球を見せ市場価値を大きくあげた菊池雄星投手。2度目のMLB挑戦となる菅野智之投手など、先述した選手たちよりも大型契約とはならないだろうが、日本でも馴染みのある選手が今オフは多く市場にでることとなる。

試合のないストーブリーグの楽しみとして、FA選手の行方に注目してみるのも面白いかもしれない。

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