第49回エリザベス女王杯(11月10日/GI、京都芝2200m)では、ホープフルS覇者レガレイラ、一昨年前の秋華賞馬スタニングローズ、馬券外なしの新星ホールネスらが出走予定。
ここでは「エリザベス女王杯2024」の出走予定馬、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。
目次
◆【マイルチャンピオンシップ2024特集】出走予定・枠順、予想オッズetc. 「ブレイディヴェーグvsナミュール、今週も牝馬の戦いか」お役立ち馬券攻略ガイド
◆【マイルチャンピオンシップ2024予想/前走ローテ】勝ち馬候補に“直結”の東京組 人気の牝馬2騎はどう見る?
■「エリザベス女王杯2024」枠順・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ホールネス | 牝4 | 56.0 | 坂井瑠星 | 8.9 | 2 | 栗東・藤原英昭 | 1 | 2 | ライラック | 牝5 | 56.0 | 石川裕紀人 | 30.4 | 10 | 美浦・相沢郁 | 2 | 3 | ルージュリナージュ | 牝5 | 56.0 | 池添謙一 | 39.1 | 12 | 美浦・宗像義忠 | 2 | 4 | コンクシェル | 牝4 | 56.0 | 岩田望来 | 25.7 | 9 | 栗東・清水久詞 | 3 | 5 | モリアーナ | 牝4 | 56.0 | 岩田康誠 | 24.7 | 8 | 美浦・武藤善則 | 3 | 6 | ピースオブザライフ | 牝4 | 56.0 | 団野大成 | 91.6 | 15 | 栗東・野中賢二 | 4 | 7 | レガレイラ | 牝3 | 54.0 | C.ルメール | 1.9 | 1 | 美浦・木村哲也 | 4 | 8 | シンリョクカ | 牝4 | 56.0 | 木幡初也 | 12.1 | 4 | 美浦・竹内正洋 | 5 | 9 | キミノナハマリア | 牝4 | 56.0 | 鮫島克駿 | 33.1 | 11 | 栗東・千田輝彦 | 5 | 10 | エリカヴィータ | 牝5 | 56.0 | 藤岡佑介 | 125.5 | 17 | 美浦・国枝栄 | 6 | 11 | スタニングローズ | 牝5 | 56.0 | C.デムーロ | 12.9 | 5 | 栗東・高野友和 | 6 | 12 | シンティレーション | 牝5 | 56.0 | T.マーカンド | 10.4 | 3 | 美浦・池上正和 | 7 | 13 | サリエラ | 牝5 | 56.0 | R.ムーア | 13.2 | 6 | 美浦・国枝栄 | 7 | 14 | ハーパー | 牝4 | 56.0 | 武豊 | 18.2 | 7 | 栗東・友道康夫 | 8 | 15 | ゴールドエクリプス | 牝5 | 56.0 | 田口貫太 | 113.1 | 16 | 栗東・大久保龍志 | 8 | 16 | ラヴェル | 牝4 | 56.0 | 川田将雅 | 53.4 | 13 | 栗東・矢作芳人 | 8 | 17 | コスタボニータ | 牝5 | 56.0 | 松山弘平 | 57.2 | 14 | 栗東・杉山佳明 |
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◆【エリザベス女王杯/オッズ傾向】1強ムードなら1人気に安定感 「1.0.1.12」該当のホールネスは過信禁物か
※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「エリザベス女王杯2024」追い切り診断
追い切り評価:レガレイラ
【最終追い切り】レース当週もウッドで併せ馬。オープン馬ウンブライルを追走し、序盤から速いラップを刻んでいく。直線に入ると先に仕掛けられた相手が抜け出しにかかるが、これに対し慌てずまったくの馬なりを保ってジワッと差を詰め、最後に測ったように併入に持ち込んだ。ストライドは雄大で、踏み込みもしっかりしていたのは好感。
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追い切り評価:ホールネス
【最終追い切り】レース当週は今回初コンビを組む坂井騎手が騎乗し、栗東芝コースを単走。新潟遠征からの中2週を考慮し、疲れを残さないよう息を整える程度の内容だった。時計は14-14ペースで平凡だが、鞍上としっかり息が合っていたのはいい。ラストは機敏に手前を替え、鋭く加速。体も大きく使えており、文句なしの好仕上がりだ。
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追い切り評価:ハーパー
【最終追い切り】1週前追いである程度速い時計を出しているので、レース当週は坂路単走・馬なりの調整。坂の半ばで前方に行く別厩舎の馬を見て力んでしまい、重心が上ずってしまう。最後まで馬なりを保ってはいたが、ラスト2Fは12秒5-12秒7と失速ラップだった。
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■「エリザベス女王杯2024」過去10年データ
前走ローテ
秋の女王決定戦となるエリザベス女王杯。近年はここをスキップして混合の王道戦線に行く馬も多く、好走歴のある前走ローテも牝馬限定戦が多く含まれている。また、GIにしては珍しく、クラス別では前走GIの1勝に対し、前走GIIが9勝を挙げている点も印象的だ。
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血統傾向
牝馬限定戦かつ外回り芝2200mという条件とあって、スローの末脚勝負というレースになりがちな京都のエリザベス女王杯。良馬場だと勝ち馬は上がり33秒台が求められることも少なくない。
そんなレースにあって注目したいのが「リヴァーマン」の血。過去10回の京都開催のエリザベス女王杯において、血統表にリヴァーマンを内包する馬は【4.2.3.21】で、勝率13.3%&複勝率30.0%。昨年も該当のブレイディヴェーグが勝ち切った。
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人気・配当傾向
過去10年、1番人気が【2.2.2.4】で勝ったのは昨年のブレイディヴェーグ、2020年のラッキーライラック。いい成績とはあまり言えず、2番人気に至っては【0.0.1.9】とまったく振るわない。人気どころが馬券外になることがしばしばある一方、3番人気は【4.0.3.3】、勝率も複勝率も1番人気を凌ぐ。
1~3番人気同士のワンツー決着は10回中1回のみで2015年以降はなし、1~3番人気いずれかが連対した年は6回ある。5番人気以内が1頭も連対に絡まなかった年は1回のみで、3年前の阪神開催時、10番人気アカイイト→7番人気ステラリア→9番人気クラヴェルと大荒れとなった。基本的に連対馬1頭は5番人気以内から出現する。
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枠順データ・傾向
京都で行われた過去10回において、1枠が最多3勝で【3.1.1.13】勝率も16.7%でトップ。続いて2枠【2.2.2.14】と6枠【2.1.1.16】が勝率10.0%、8枠【2.2.0.23】が勝率7.4%と続く。残る1勝は3枠で【1.2.1.16】の成績。真ん中枠の4枠【0.0.3.17】と5枠【0.2.1.17】は、勝ちこそないが複数馬券絡みがある。7枠は【0.0.1.25】と大不振。3番人気以内でも【0.0.0.3】と唯一好走馬が出現していない。
レガレイラは連対のない4枠。過去には3番人気レーヴディソール(11着)、1番人気モズカッチャン(3着)、2番人気のクロノジェネシスやジェラルディーナ(ともに5着)など上位人気勢でも取りこぼしが発生している。身動きがとりづらく、レース運びが難しい枠と言えそうだ。
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■「エリザベス女王杯2024」全頭診断
・キミノナハマリア
牝馬限定戦で私が重視しているのは対牡馬相手の実績。昔ほどではないが、やはり牡馬混合戦はレベルが高くオールカマー組が複数勝利しているのもうなずける。本馬を例にとると、今年戦ってきた牡馬はエアサージュ(鳴尾記念3着)、ニホンピロキーフ(マイラーズC3着)、リフレーミング(小倉記念1着)と重賞好走馬がズラリと並んでいるのだ。関西圏は【2.2.1.1】と大崩れがなく、唯一の馬券外は前述の3頭が出走した飛鳥S4着。軽視は禁物だ。
・コスタボニータ
小回りコースでの先行粘り込みが好走パターンの馬。ズンズンと伸びる末脚を繰り出せる馬に有利な当舞台への適性には疑問が残る。
・コンクシェル
クイーンS、府中牝馬Sと高評価を下した馬。結果は凡走も、自分のスタイルを貫く潔さから今回も単騎逃げが濃厚な1頭だ。2009年のクィーンスプマンテ・テイエムプリキュア、3年連続2着のクロコスミアなど人気薄の逃げ先行馬が何度も穴をあけてきたエリザベス女王杯。京都芝2200mにおける父キズナ×母父ノーザンダンサー系の成績【4.2.0.3】も含め、私はまだこの馬をあきらめたくない。
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■「エリザベス女王杯2024」軸馬/穴馬予想コラム
穴ライズ:コンクシェル
今年3月の中山牝馬Sで待望の重賞初勝利を挙げ、前々走のGIIIクイーンSでも軽ハンデの勝ち馬相手に0秒1差と健闘しており、近走は右回りでの好走が目立つ。また先週、Bコース替わりとなった京都芝は、雨の影響で外差しが多く決まったものの、良馬場なら前残りの馬場になる可能性大。さらに、キズナ産駒の京都芝2200mでの複勝率は48.7%と高いことを踏まえれば、今回の舞台はこの馬にとって絶好と言える。
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穴ライズ:モリアーナ
今年1月のAJCC以来となる2200m戦。当時は不良馬場で脚を取られる場面もあったが、それでも道中でしっかり脚を溜め、最後には上がり最速の脚で追い込んできた。チャックネイトやボッケリーニ、クロミナンスといった牡馬の骨っぽい相手に僅差の4着に好走しており、近走のレースぶりからも、この距離が最も合っているだろう。
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危険な人気馬:レガレイラ
過去20年、皐月賞またはダービーに出走した牝馬は5頭。そのうち2014年バウンスシャッセ、同年レッドリヴェール、17年ファンディーナの3頭は、秋の牝馬戦線でことごとく敗退。
2007年のダービー馬ウオッカも秋華賞は3着と取りこぼし、21年サトノレイナスはダービー後に引退した。牝馬による牡馬クラシックの挑戦は秋に尾を引く可能性があり、思い切って「消し」でいってみたい。
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データ攻略「3歳馬レガレイラに“馬券内率80%”」
2歳時に牡馬混合のGIホープフルSを勝利。牝馬の枠を超え、一躍世代トップの座に躍り出たのがレガレイラだ。皐月賞、ダービーの敗戦を経て臨んだローズSは5着。早くもピークアウトしてしまったのか……そんな声に真っ向から「NO」を突き付ける以下データをご覧いただきたい。
・GI連対歴のある父ハーツクライ系【1.2.1.1】
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データ攻略「ホールネスに【2.1.0.1】のプラスデータ」
デビューからいまだ馬券外なし。抜群の安定感を武器にGIの舞台まで駆け上がったのがホールネスだ。前走新潟牝馬Sはハイペースをものともせず、抜群のタイミングで抜け出し完勝。今年のメンバーレベルなら通用の可能性を示すなか、データが下したジャッジは?
・前走芝2200mのOPクラスから臨む4歳馬【2.1.0.1】
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■「エリザベス女王杯2024」レース概要
開催日:
2024年11月10日(日)15時40分
6回京都4日目 11R
第49回 エリザベス女王杯(GI)
施行条件:
芝右2200m
3歳上オープン/国際/牝馬/定量
賞金:
1着 1億3000万円
2着 5200万円
3着 3300万円
4着 2000万円
5着 1300万円
■「エリザベス女王杯2024」京都芝2200mコース解説
スタート地点は正面スタンド前、内回りコースの直線入り口付近。最初の1コーナーまで約400mと長く、先行争いは緩和される。2コーナーを周りバックストレッチも約500m。徐々に坂を上り3コーナーで頂上へ。そこから淀の名物「下り坂」が始まり、403.7mの直線を迎える。
コースレイアウトの性質上、3コーナーまではゆったりとしたペースで流れる傾向にある。最後の下り坂で一気にペースアップし、直線は内外に馬群がバラけての追い比べ。終いの脚が求められる舞台だが、3~4コーナーの下り坂から平坦のため、加速は止まらない。ある程度好位から早い上がりが求められる。
■「エリザベス女王杯2023」過去プレーバック
2023年 ブレイディヴェーグ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 1 | 1 | ブレイディヴェーグ | 牝3 | 54.0 | C.ルメール | 2:12.6 | 34.4 | 1 | 2着 | 2 | 3 | ルージュエヴァイユ | 牝4 | 56.0 | 松山弘平 | 3/4 | 34.3 | 5 | 3着 | 2 | 3 | ハーパー | 牝3 | 54.0 | 川田将雅 | クビ | 34.8 | 3 |
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2022年 ジェラルディーナ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 8 | 18 | ジェラルディーナ | 牝4 | 56.0 | C.デムーロ | 2:13.0 | 35.4 | 4 | 2着同着 | 7 | 13 | ウインマリリン | 牝5 | 56.0 | D.レーン | 1.3/4 | 36.1 | 5 | 2着同着 | 7 | 15 | ライラック | 牝3 | 54.0 | M.デムーロ | 同着 | 35.5 | 12 |
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2021年 アカイイト
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 8 | 16 | アカイイト | 牝4 | 56.0 | 幸英明 | 2:12.1 | 35.7 | 10 | 2着 | 3 | 5 | ステラリア | 牝3 | 54.0 | 松山弘平 | 2 | 36.1 | 7 | 3着 | 1 | 2 | クラヴェル | 牝4 | 56.0 | 横山典弘 | クビ | 36.1 | 9 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長