【MLB】ドジャースの「FA選手」最新動向まとめ キケ&テオスカーの“Wヘルナンデス”残留はあるのか?

ファンからも残留が期待されているテオスカー・ヘルナンデス
ファンからも残留が期待されているテオスカー・ヘルナンデス(右)写真:ロイター

4年ぶり8度目の世界一に輝いたドジャース大谷翔平投手、フレディ・フリーマン内野手、ムーキー・ベッツ外野手の「MVPトリオ」の活躍がありながらも、怪我人が続出するチーム状況の中でサブのメンバーも大活躍。まさに、チーム一丸となって勝ち取った世界一のタイトルだろう。

そんなドジャースだが、今オフはフリーエージェント(FA)となる選手も非常に多く来季も残留するかは流動的。この記事では、2024年に主力として活躍しながらもFAとなる主な選手たちと最新の動向やニュースをまとめて紹介していく。

 

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ロハス&バーンズは残留決定

残留:ミゲル・ロハス内野手(35)

ドジャースのミゲル・ロハス(C)Getty Images

主に遊撃手として活躍したミゲル・ロハス内野手。股関節の怪我がありながらも今季は103試合に出場し、打率.283、6本塁打、36打点、OPS.748。最年長野手の35歳はチームのリーダーとしてメンバーを鼓舞する役割も担った。トミー・エドマン内野手らの加入により、来季はバックアップの役割が求められそうだがドジャースは、1年500万ドル(約7億6500万円)での契約延長オプションを行使した。

残留:オースティン・バーンズ捕手(34)

今季は54試合に出場し打率.264、1本塁打、11打点、OPS.638の成績を残したオースティン・バーンズ捕手。何度か故障による離脱がありながらも、控え捕手としてバックアップをつとめた。当初は山本由伸投手の専属のようなかたちでスタメン出場するなど、日本人投手との相性が良いとの声も。シーズン終了でFAとなったが、ドジャースは球団オプションを行使。1年350万ドル(約5億4000万)での契約延長を行った。

テオスカー・ヘルナンデス外野手(32)

大谷翔平(写真中央)、テオスカー・エルナンデス(右)(C) Getty Images

MVPトリオの後を担う中軸として、大活躍したテオスカー・ヘルナンデス外野手。154試合に出場し、打率.272、33本塁打、99打点、OPS.840と本塁打に関してはキャリアハイの記録を残すなど、勝負強い打撃でチームに貢献。ポストシーズンでも3本塁打を放つなど、その存在感は際立った。昨季終了後マリナーズからFAとなり、ドジャースと1年2350万ドル(約34億円)の契約を結んだが、他球団からは複数年でのオファーもあったという。ドジャースは1年2105万ドル(約32億円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示したものの、今季の年俸よりダウンすることから、拒否することが濃厚。

優勝パレードでは涙を流しながら残留を熱望したが、ドジャースは今オフ最大の目玉であるフアン・ソト外野手を狙っているため、テオスカーとの契約は最優先事項ではないかもしれない。しかしながら、単年契約で最高の結果を残した32歳のスラッガーは、他球団から複数年での大型契約を勝ち取れることはほぼ確実といえるだろう。

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ウォーカー・ビューラー投手(30)

ドジャースのウォーカー・ビューラー(C)ロイター

ワールドシリーズにて中1日でリリーフ起用されると、見事期待に応えて胴上げ投手となったウォーカー・ビューラー投手。2022年に自身2度目のトミー・ジョン手術を受けると、2023年は全休。今季5月にカムバックするも、レギュラーシーズンは1勝6敗と大苦戦。ポストシーズンでは、パドレスとの地区シリーズで不運なかたちの6失点を喫するも以降2度の先発機会では無失点の好投。大一番で元エースの実力をみせつけた。生え抜きの投手として、ファンからは残留を望む声も多いがドジャースからのQOはなし。FAでの他球団流出も大いに考えられる。

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ジャック・フラハティ投手(29)

ドジャースのジャック・フラハティ

ドジャースのジャック・フラハティ(C)ロイター/USA TODAY Sports

夏のトレードデッドライン前にタイガースから移籍してきた、ジャック・フラハティ投手。今季は28試合に登板すると162回を投げ13勝7敗、防御率3.17、194奪三振と怪我人続出のドジャース先発陣の中で勝ち頭となった。球団側もワールドシリーズまでの“助っ人”的な役割で獲得したと思われるため、FAでの流出もやむを得ない。しかしながら、自身の地元であるドジャースへの愛着も語っているため条件次第では残留の可能性もあるだろう。

ジョー・ケリー投手(36)

ドジャースの剛腕リリーフ、ジョー・ケリー(C)ロイター

大谷に背番号17を譲ったことでも話題になったジョー・ケリー投手。肩の痛みで戦列を離れるなど、怪我に悩まされた今季は35試合に登板。32回を投げ1勝1敗、防御率4.78と期待ほどの成績は残せなかった。先日、ポッドキャストで来季も現役を続ける旨を公表したが、年齢や怪我を考慮すると今後のキャリアは単年契約であると予想される。優先すべき投手との再契約を多数抱えるドジャースの状況を考えると、他球団移籍が予想される。

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ブレイク・トライネン投手(36)

シーズン終盤は抑えの役割を担うことも多かった、ブレイク・トライネン投手。今シーズンは50試合に登板し46.2回を投げ、7勝3敗、防御率1.93、奪三振56と大車輪の活躍。特に、先発陣の怪我人が多くなった終盤以降のブルペンを支えた優勝立役者の1人だと言えるだろう。2023年に右肩の手術を行い全休したことから、今シーズンも不安の声もありながら、以前の輝きを取り戻し見事復活したトライネン。アスレチックス時代には中継ぎながらサイ・ヤング賞投票で6位になるなど実力は折り紙付き。36歳という年齢と故障歴をどう考えるか次第だが、今季の年俸100万ドル(約1億5000万円/チームオプション)以上の高額契約を得られるのは確実だろう。

エンリケ・ヘルナンデス外野手(33)

ドジャースのエンリケ・ヘルナンデス(C)ロイター

捕手以外、すべてのポジションを守れるスーパーユーティリティーとして今季のドジャースを支えたエンリケ・ヘルナンデス外野手。「キケ」の愛称で親しまれている“お祭り男”は、今シーズン126試合に出場し打率.229、12本塁打、42打点、OPS.654と打撃成績は突出していないが、守備面での貢献度も高い。一方、ポストシーズンでは現役8位となる通算15本目を放つなど短期決戦での勝負強さを発揮し、ワールドシリーズ制覇には欠かせないキーマンとなった。しかし、フルメンバーが揃ったと仮定されるドジャースにおいては、あくまでもサブ要員だと考えられる。その明るいパーソナリティと、チームを鼓舞する献身的な姿勢から人気も非常に高い選手のため、再契約を望む声がファンから多くあがっている。

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クレイトン・カーショー投手(36)

ドジャースのクレイトン・カーショー(C)ロイター/USA TODAY Sports

3度のサイ・ヤング賞に輝いた生え抜き左腕であり、球団史においても非常に重要な存在となっているクレイトン・カーショー投手。今オフは来季年俸1000万ドル(約15億円)のオプションを破棄してFAを選択したが、新契約をまとめたうえでのドジャース残留が基本線だろう。近年では戦線離脱するケースも増えているが、チームの精神的支柱として欠かせない存在であることは明白だ。

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