ドジャースのワールドシリーズ制覇に貢献し、今オフにフリーエージェントとなったテオスカー・ヘルナンデス外野手。4日(日本時間5日)にはドジャースから2105万ドル(約32億円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示されたが、FA市場では引く手あまたのため、移籍を決断する可能性も否定できないようだ。
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■本人は「ドジャース最優先」と語る
「ドジャースに残りたい。ドジャースが最優先」と再三コメントしているT・ヘルナンデス。米複数メディアによると、32歳の強打者は年俸もさることながら、3年以上の複数年契約を求めているという。
今後はドジャースが希望に沿った条件を改めて提示できるかどうか、そこが焦点になる。交渉が決裂した場合、新天地を探すことになるが、米メディア『TRADE RUMORS』は「多くのチームがパワーバッターを必要としていることから、T・ヘルナンデスは注目される存在になる」と指摘。オリオールズからFAになったアンソニー・サンタンダー外野手とともに市場での人気は高いと評価した。
その上で「右打ちの強打者を加えようとしているチーム」として、タイガースが獲得に乗り出すと予想。若手中心の有望なチームにT・ヘルナンデスのような実力者が加入すれば、チーム力がアップすることは確か。ただ、契約については3年総額6000万ドルと見立てており、1年換算の年俸としてはQOより低くなることから、実現までには紆余曲折がありそうだ。
■昨オフは2年2800万ドルを拒否
同メディアは、タイガースのほかに移籍先候補としてレッドソックス、レッズ、ブルージェイズ、ジャイアンツ、ロイヤルズ、ナショナルズ、ガーディアンズもフィットするとした。特にレッドソックスは昨オフにも獲得に乗り出しており、チームは打線のバランスを取る意味で右打ちの外野手獲得を検討しているという。当時は2年2800万ドルを提示したが、これを拒否されており、どれだけ上積みしてオファーできるかがカギとなる。
T・ヘルナンデスは最終的にドジャースを選んだ際、「私はレッドソックスが大好きで、自分のお気に入りのチームだった。でも、最終的には自分のキャリアや家族のために最善の選択をしなければならなかった」と決断理由を明かしており、レッドソックスというチーム自体には好印象を持っているようだ。
ドジャースかタイガースか、あるいはレッドソックスか。今後の動向が注目される。
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