メジャーリーグの球団幹部や代理人が一堂に会するGM会議が7日(日本時間8日)、米テキサス州サンアントニオで閉幕した。今後は12月開催のウインターミーティングに向けて、移籍交渉が本格化していく。『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は、各球団の最新情報を公開。大物選手たちの動向に注目した。
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■GM会議で話題の中心に
同記者は「MLBはいつもと違う冬を迎えるか、ストーブリーグがトップFA選手やトレード候補で加熱」と題した記事を公開。今回のGM会議において、もっとも話題に挙がったのがホワイトソックスの剛腕ギャレット・クロシェ投手だったと明かした。
クロシェは今季前半戦20先発で6勝6敗、防御率3.02の好成績。平均97.2マイル(約156.4キロ)のフォーシームを中心に、カットボール、スイーパー、チェンジアップを駆使して打者をねじ伏せる本格派左腕だ。オールスター以降は0勝6敗、防御率5.12と大きく数字を落としたものの、制球力に優れ、奪三振を量産できるポテンシャルは非常に高い評価を受けている。
ナイチンゲール記者によると、ホワイトソックスのクリス・ゲッツGMは「多くのチームが(クロシェ獲得に)興味を示している。それに見合う適切な選手がいなければならない。私たちはポジションプレーヤーの交換に焦点を当てている。無理に進めることはできない、それは明確だ」と話し、条件次第では野手とのトレードに応じる柔軟な姿勢を示したという。
また、同記者は「フィリーズとドジャースがもっとも積極的」とし、移籍先の有力候補に挙げている。とりわけドジャースは、来季の先発候補が大谷翔平、タイラー・グラスノー、トニー・ゴンソリン、ダスティン・メイ、クレイトン・カーショーなど故障明けの投手が多く、クロシェの獲得に本腰を入れる可能性は十分考えられる。夏のトレード期限では実現しなかった本格左腕の加入なるか、今後の展開からも目が離せない。
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