国際卓球連盟(ITTF)は11月12日、2024年第46週の世界ランキングを発表。「WTTチャンピオンズフランクフルト」で好成績を上げた選手たちが順位を上昇させた。
女子卓球界をけん引してきた2000年生まれの選手たちに躍進を見せる新世代の若手が入り込んでおり、選手層の厚さを見せつけている。
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■早田が負傷で国際大会欠場続く
11月3日から10日にかけて行われた「WTTチャンピオンズフランクフルト」。女子シングルスでは張本美和(木下グループ)がベスト4入りした。準決勝では王芸迪に2-4で敗れたものの、日本勢最高位に入り安定感を見せつけている。
さらに、準々決勝まで駒を進めたのが大藤沙月(ミキハウス)。初出場初優勝を果たした「WTTチャンピオンズモンペリエ」の勢いそのままに挑んだドイツでの戦いで、陳幸同(中国)に1-3で敗れたものの、飛躍を果たした今季の勢いを維持している。
この2選手の勢いは直近の世界ランキングでも反映されており、張本美は日本勢最高をキープした5位早田ひな(日本生命)に次ぐ6位につける。早田の3363ポイントに対して張本美は3305ポイントで両者の差は「58」と急接近。早田はパリ五輪での負傷の影響で国際大会のポイントを稼げておらず、24歳の日本のエースに16歳の新鋭が迫る形が続いている。
また、大藤は自己最高をさらに更新する8位に入り、10位の伊藤美誠(スターツ)を上回り日本勢3位に。13位の平野美宇(木下グループ)を含めて女子卓球界をけん引してきた2000年生まれに対して、20歳の大藤も絡んできた。
20日からは「WTTファイナルズ福岡2024」も控えており、女子シングルスでは13日時点で黄金世代の3選手、張本美、大藤の出場が予定されている。充実の選手層を誇る女子卓球陣の活躍には引き続き注目が集まっていく。
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