JRAは15日、第41回マイルチャンピオンシップ(GI、芝1600m)の枠順を発表した。
連覇を目指すナミュールは2枠4番、昨年エリザベス女王杯を制したブレイディヴェーグは1枠2番、悲願のGIタイトルを狙うソウルラッシュは7枠13番から発走する。
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■伏兵は内枠から、外枠勢は外にいくほど好成績
京都で行われた過去10年で見ると、最多4勝を挙げているのが8枠で【4.0.1.24】勝率14.8%、単勝回収値130をマークする。続くのは3枠で【3.0.2.15】勝率15.0%、単勝回収値104とこちらも回収値は100超え。1枠が【2.3.0.15】、6枠が【1.1.0.18】で、残る枠は0勝と偏りが見受けられる。
京都開催の過去10年では1番人気の勝ち星がないが、5番人気以内が9勝を挙げている本レース。1~5番人気を枠別で見ると、1~4枠【5.6.2.13】勝率19.2%、複勝率50.0%、回収値は単勝154、複勝114。5~8枠【4.3.3.14】勝率16.7%、複勝率41.7%、回収値は単勝157、複勝101と、大きな差はない。ただし、8枠の【4.0.1.3】勝率50.0%、複勝率62.5%、単勝回収値471、複勝回収値196が底上げしている形だ。7枠は複勝回収値こそ90だが、【0.1.2.3】複勝率50.0%をマークしているように、どの枠でも安定感のある1~4枠と比べて、5~8枠は外めの枠ほど好成績を収める。
また5~8枠の5番人気以内は極端な脚質の方が爆発力があり、追込馬は【2.0.1.1】単勝回収値652。昨年のナミュールや2017年のペルシアンナイトが豪脚を駆使して制した。1991年以来となる逃げ切りVを飾った2016年のミッキーアイルは8枠スタート。その1991年の勝ち馬ダイタクヘリオスも7枠から逃げて勝利している。一方で先行馬、差し馬はいずれも回収値が80以下だ。セリフォスは上昇度と気配次第だが、一発の可能性を秘めている。対して1~4枠は、どの脚質でも単複回収値いずれも100以上と、押さえて損はない成績だ。
6~9番人気を見ると、1~4枠【0.0.4.12】複勝率25.0%、複勝回収値119、5~8枠【1.0.1.22】複勝率8.3%、複勝回収値34と、やや力が劣る伏兵は内枠の恩恵が必要。ジュンブロッサム、マテンロウスカイ、オオバンブルマイあたりの評価は上げていいだろう。
■ロングラン開催で人気3頭に明暗
一点、例年と違うのはロングラン開催により引き続きBコースが使用されること。例年Cコース替わり初週に行われるため、内枠勢に安定感があると考えられるが、今年はロスを強いられやすいものの、きれいな馬場を通れる外枠勢に向く可能性が高くなる。真っ向勝負のGIであれば、人気サイドは通ったところの違いで結果に差が出るかもしれない。
ブレイディヴェーグは安定感ある1枠で軽視はできないが、内の馬場が悪化している点を考慮するとスムーズに外に持ち出せるかが勝負の分かれ道になりそう。ナミュールは【0.1.3.16】の2枠。中団以下から進んだ馬が【0.0.1.11】と振るわず、先行馬が【0.1.2.2】と結果を出している枠なだけに、脚質とマッチしない可能性がある。C.デムーロのエスコートに懸かっているといっても過言ではないだろう。ソウルラッシュはきれいな馬場を通れそうな7枠という点はプラスで、人気サイドの中なら最も買いやすいと判断できそうだ。
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