第25回チャンピオンズカップ(12月1日/GI、中京ダ1800m)では、JBCクラシックを制したウィルソンテソーロ、昨年の覇者で連覇を狙うレモンポップ、みやこSを制した3歳馬サンライズジパングらが出走予定。
ここでは「チャンピオンズカップ2024」の出走予定馬、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。
目次
■「チャンピオンズカップ2024」枠順・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | クラウンプライド | 牡5 | 58.0 | 横山武史 | 17.0 | 6 | 栗東・新谷功一 | 1 | 2 | レモンポップ | 牡6 | 58.0 | 坂井瑠星 | 2.2 | 1 | 美浦・田中博康 | 2 | 3 | ハギノアレグリアス | 牡7 | 58.0 | 岩田望来 | 18.8 | 7 | 栗東・四位洋文 | 2 | 4 | ペプチドナイル | 牡6 | 58.0 | 藤岡佑介 | 7.6 | 3 | 栗東・武英智 | 3 | 5 | ペイシャエス | 牡5 | 58.0 | 横山和生 | 76.8 | 13 | 美浦・小西一男 | 3 | 6 | ドゥラエレーデ | 牡4 | 58.0 | R.ムーア | 32.6 | 9 | 栗東・池添学 | 4 | 7 | セラフィックコール | 牡4 | 58.0 | C.デムーロ | 20.0 | 8 | 栗東・寺島良 | 4 | 8 | ウィルソンテソーロ | 牡5 | 58.0 | 川田将雅 | 5.1 | 2 | 美浦・小手川準 | 5 | 9 | テーオードレフォン | 牡5 | 58.0 | 三浦皇成 | 44.3 | 10 | 栗東・梅田智之 | 5 | 10 | アーテルアストレア | 牝5 | 56.0 | 菱田裕二 | 72.7 | 12 | 栗東・橋口慎介 | 6 | 11 | ミトノオー | 牡4 | 58.0 | 松山弘平 | 138.9 | 15 | 美浦・牧光二 | 6 | 12 | サンライズジパング | 牡3 | 56.0 | 武豊 | 9.6 | 4 | 栗東・音無秀孝 | 7 | 13 | ミックファイア | 牡4 | 58.0 | C.ルメール | 45.9 | 11 | 大井・渡辺和雄 | 7 | 14 | スレイマン | 牡6 | 58.0 | 斎藤新 | 104.7 | 14 | 栗東・池添学 | 8 | 15 | グロリアムンディ | 牡6 | 58.0 | 北村宏司 | 207.8 | 16 | 栗東・大久保龍志 | 8 | 16 | ガイアフォース | 牡5 | 58.0 | 長岡禎仁 | 10.5 | 5 | 栗東・杉山晴紀 |
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◆【チャンピオンズカップ2024予想/オッズ傾向】伏兵ゾーンから「馬券内率50.0%」合致 “超人気薄”は血統のあと押しで激走チャンス
※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
■「チャンピオンズカップ2024」追い切り診断
追い切り評価:レモンポップ
【最終追い切り】1週前の強い負荷でほぼ仕上げは完了。レース当週はウッドの内目を回し、単走でバランスや操縦性の微調整に徹した。重苦しさは一切感じさせず、ラストは自然体のまま大きなストライドで加速できていた。
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追い切り評価:ハギノアレグリアス
【最終追い切り】1週前に併せ馬でしっかり追われており、レース当週は鞍上との呼吸を合わせることに主眼を置いたような内容。馬場が荒れた時間帯にも関わらず、ブレの少ないシャープなフォームで登坂し、ラストは前方にいた他厩舎の馬を目標にする形で気持ちを乗せスパッと切れた。時計は平凡でも、加速ラップを踏めていたのはいい。
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追い切り評価:クラウンプライド
【最終追い切り】1週前がオーバーワーク気味だったことを踏まえてか、レース当週はポリトラックで併せ馬。古馬1勝クラスを外先導する形で入っての先着フィニッシュではあるが、直線への入り際で鞍上がやや押っつけ気味となり加速に少し手間取ったし、全体的に捌きの硬さも気になる動きだった。
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■「チャンピオンズカップ2024」過去10年データ
前走ローテ
JBCと東京大賞典の間に位置し、秋のダート古馬王道戦線のひとつとなる当レース。そういった日程のため、やはり最多の勝ち馬を送り出しているレースは4勝のJBCクラシック。また、先の3戦のなかで唯一の1800m戦ということもあり、マイルCS南部杯からも3勝を挙げるなど多数の好走馬を輩出しており、複数の勝利を挙げているのはこの2レースとなる。
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血統傾向
種牡馬の系統で見ると父キングマンボ系がなかなかの成績。近10年で【4.1.1.14】、勝率20.0%&複勝率30.0%。昨年のレモンポップをはじめ、近4年連続で連対馬を輩出している。
父サンデーサイレンス系はこの10年で3勝。ただ出走頭数も多いので、指標としてはほどほどの感。サンデー系で最も有力なのは、同系のダート部門長・ゴールドアリュールのライン。ゴールドドリーム、クリソベリルの2頭が勝利を挙げている。
キングマンボとゴールドアリュールに共通するのがヌレイエフの血。直線に急坂が待ち構える中京ダートなので、ヌレイエフの欧州マイラーなタフさがポイントになるということか。
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人気・配当傾向
過去10年、1番人気が3勝、2番人気が2勝を挙げているものの、着外も多く過信はできないレース。ただし、1~3番人気が揃って馬券外に沈んだ年はなく、少なくとも1頭が必ず連対を果たしており、軸は1~3番人気から選ぶのが得策か。
1+2人気のワンツーは1回、1+3人気が1回で、毎年人気サイドが連対する一方で、もう1頭は4番人気以下が絡むことの方が多い。よって、馬連の平均配当は3547円、万馬券が2回、10倍台以下が3回、30~40倍台が4回。人気サイドが毎年連対していることを考慮すれば高め。
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枠順データ・傾向
中京ダート1800mは上り坂スタートで、そこから向こう正面半ばまで上りが続くためタフなコース。また4コーナーがスパイラルカーブになっている。コース形状から、外々を回されやすい外枠はスタミナの消耗が激しく、内枠が圧倒的に有利。1~3枠は合わせて【5.4.6.42】で毎年必ず1頭は馬券に絡んでいる。脚質に偏りはないものの、逃げ先行馬は【2.1.5.10】複勝率44.4%、複勝回収値189と、6番人気以下の馬券絡みも目立つ。中団の差し馬は【3.2.0.17】で、このうち当日3番人気以内が【2.2.0.0】と、人気馬が力を発揮しやすい。
8枠は昨年レモンポップの勝利のみで【1.0.0.18】と壊滅的。人気馬は少ないが、当時単勝1.4倍のクリソベリルは4着に敗れている。
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■「チャンピオンズカップ2024」全頭診断
・1枠1番 クラウンプライド
一昨年の本レース2着馬。その後は国内で勝ち切れない戦いが続いたが、マーキュリーCで久々の勝利、連覇達成のコリアCではのちのJBCクラシック勝ち馬ウィルソンテソーロを下した。惨敗を喫した昨年は終始外々を回るロスが大きく参考外。1枠1番を引き当てた今年はヒモ穴候補としてケアしたい。
・1枠2番 レモンポップ
今回が引退レースとなるディフェンディングチャンピオン。1400mが主戦場だった4歳時のイメージから距離不安の声が常に囁かれているが、上がり3F2位の脚で逃げ切った昨年のパフォーマンスから、極端に評価を下げる理由にはならないだろう。距離延長ローテの成績は【5.1.0.0】と勝ち切るケースが多数。坂路でも前走より動けており、ここも上位評価は揺るがない。
・2枠3番 ハギノアレグリアス
馬番4番以内の成績【2.1.1.0】が示すとおりの内枠巧者。その内容も斤量59.5キロでの勝利、カラ馬がいて不完全燃焼の東海S2着など申し分ないものだ。騎手のJRA初GI制覇が続く今年のトレンドから、岩田望来も悲願達成なるか……そのあたりも含めて注目の1頭。
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■「チャンピオンズカップ2024」軸馬/穴馬予想コラム
穴ライズ:ドゥラエレーデ
縦長の展開となったドバイワールドCではウィルソンテソーロにアタマ差の5着と善戦し、リズム良く2番手で運んだエルムSでは一旦先頭に立つクビ差の2着。中距離において馬の気分を損なわず走ることさえできれば、通用する能力があるのは間違いない。
その点、昨年同様にレモンポップが牽引する今回のメンバー構成なら再度の好走は可能。馬の気を緩めず追う鞍上R.ムーアとも手は合うはずで、ここまで人気落ちなら「買い」と判断する。
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穴ライズ:クラウンプライド
今年も昨年同様、コリアCに駒を進め、後にJBCクラシックを圧勝するウィルソンテソーロに5馬身差の快勝。今回、そのウィルソンテソーロは人気一角を担うが、同馬は昨年と同じローテが懸念されてか下馬評は低い。
ただ、陣営は昨年の敗因を踏まえ、コリアC輸送前後のケアを徹底したとのこと。実際、1週前追いでは栗東CWコースで6F76秒4-1F12秒0と好時計を叩き出し、体調の良さをアピールしている。コーナー4回で器用な立ち回りが求められる中京ダ1800m。2年前に2番手追走からクビ差粘り込んだ同馬のコース適性は疑いようがなく、昨年の大敗と同ローテで嫌われるならオッズは魅力的なものになるはずだ。
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危険な人気馬:サンライズジパング
サンライズジパングは、2歳時のホープフルSで3着、ジャパンダートクラシックでも3着。芝ダート二刀流でGIでも好走歴を演じているが、帯に短し襷に長し。現時点ではやや中途半端さも感じられる。また前々走ジャパンダートクラシックでは、3歳の最強馬フォーエバーヤングに1秒2と大差をつけられており、3歳馬の代表としては、やや物足りない実績だ。
血統面でも、芝ではGI5勝を誇るキズナ産駒だが、ダート戦線では分が悪い。重賞勝ちは、サンライズジパングと今回出走するハギノアレグリアスを含め2頭(3勝)のみで、GI・GIIの勝利はない。その父であるディープインパクトも、産駒のダート重賞勝ち馬は2011年レパードSを勝ったボレアス1頭のみ。地方交流重賞を含めても、18年JBCレディスCを勝ったアンジュデジールと合わせて2頭だけだ。総じて、ディープ系のダートでの成績は良くない。
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データ攻略「レモンポップに【2.0.1.0】の好データ」
ディフェンディング・チャンピオンにして国内で敵なしのレモンポップが連覇を目指し参戦をはたす。昨年は未知の距離がマイナス材料として重くのしかかっていたが、今年は昨年と同じローテかつ舞台はすでに経験済み。はたしてデータ面での死角はあるのだろうか?
・前走マイルCS南部杯勝ち馬の成績【2.0.0.1】
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データ攻略「ペプチドナイルに【3.0.0.0】の無敗データ」
フェブラリーSでは人気薄を覆す勝利。遅咲きながらダート路線の上位グループの仲間入りをはたしたのがペプチドナイルだ。その後もかしわ記念3着、マイルCS南部杯2着と実績を積み重ねてきた実力馬。ダート界の頂点を狙う同馬の追い風となるデータとは?
・前走南部杯かつ年内にJRA左回り重賞勝利あり【3.0.0.0】
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■「チャンピオンズカップ2024」レース概要
開催日:
2024年12月1日(日)15時30分
4回中京2日目 11R
第25回 チャンピオンズカップ(GI)
施行条件
ダート左1800m
3歳上オープン/国際/指定/定量
賞金:
1着 1億2000万円
2着 4800万円
3着 3000万円
4着 1800万円
5着 1200万円
■「チャンピオンズカップ2024」中京ダ1800mコース解説
直線坂の途中からスタートし、残り1000mまで上りが続く。3角から4角にかけてゆるやかな下り坂が続き直線へ。ラストの直線は長さ約410m、高低差1.8mの急坂を上りきると残り200mはほぼ平坦。高低差が大きくスタミナが問われるコース、逃げ先行馬のほうがやや好走しやすい。
■「チャンピオンズカップ2024」過去プレーバック
2023年 レモンポップ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 8 | 15 | レモンポップ | 牡5 | 58.0 | 坂井瑠星 | 1:50.6 | 37.3 | 1 | 2着 | 4 | 7 | ウィルソンテソーロ | 牡4 | 58.0 | 原優介 | 1.1/4 | 36.6 | 12 | 3着 | 3 | 5 | ドゥラエレーデ | 牡3 | 56.0 | M.ムルザバエフ | クビ | 37.5 | 9 |
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2022年 ジュンライトボルト
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 3 | 5 | ジュンライトボルト | 牡5 | 57.0 | 石川裕紀人 | 1:51.9 | 36.2 | 3 | 2着 | 5 | 10 | クラウンプライド | 牡3 | 56.0 | 福永祐一 | クビ | 36.7 | 4 | 3着 | 2 | 3 | ハピ | 牡3 | 56.0 | 横山典弘 | 1.1/4 | 36.7 | 6 |
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2021年 テーオーケインズ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 3 | 6 | テーオーケインズ | 牡4 | 57.0 | 松山弘平 | 1:49.7 | 35.5 | 1 | 2着 | 7 | 13 | チュウワウィザード | 牡6 | 57.0 | 戸崎圭太 | 6 | 36.2 | 3 | 3着 | 6 | 11 | アナザートゥルース | セン7 | 57.0 | 坂井瑠星 | 3/4 | 36.8 | 14 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長