今オフにフリーエージェント(FA)となったフアン・ソト外野手に関して、再契約を目指すヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーが取材に対応。すでに最初の会談を終えており、その際の感触について語った。
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■「非常に率直な対話が行われた」
スタインブレナー・オーナーは20日(日本時間21日)、オーナー会議に出席。その際、ソト陣営との間で行われた最初の交渉について口を開いた。
会談は18日(同19日)、代理人の事務所がある南カリフォルニアで行われ、ヤンキース側は同オーナーのほか、ブライアン·・キャッシュマンGM、アーロン・ブーン監督らが出席。同オーナーによれば「非常に素直な対話」が数時間行われたという。すでにヤンキースで1年間プレーしているソトからは、球団の育成システムについての質問などがあったという。
「私にはヤンキースファンの声に耳を傾ける力がある。自分に何が求められているか分かっている。だから、それ(ソト引き留め)は最優先事項だ。そうでなければ、私が西海岸に行くことはなかっただろう」と話した同オーナー。
■次のステップに関しても答えず
ただ、交渉における具体的な話は皆無で、ソトの希望や次のステップに関しては、ほぼゼロ回答。米紙『ニューヨーク・ポスト』によれば、約14分間のメディア対応で、「分からない」という答えが4回もあったという。
記者から「ソトと再契約する自信はあるか」と聞かれても、「分からない。我々も(移籍先の)候補になるだろう。それだけにしておく」と述べるにとどめたという。
また、「最高額を提示した球団と契約すると思うか」という問いにも、「その質問には答えられない」とし、「結局、彼は自分と家族にとって最善のことをするだろう」と終始核心は避けた模様だ。
このため、同紙は「“非常に率直な対話”はしたが、オーナーはソトとの再契約に自信を持てず」との見出しを掲げて、今回オーナーが発したコメントを掲載した。
争奪戦に参加はしているものの、引き留めに確信が持てないのか、ただ言えないだけなのか。ヤンキースファンからすれば、やや不安にかられるメディア対応となったようだ。
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