今季のMVP受賞者が21日(現地22日)に発表された。ア・リーグはヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が満票で選出され、2021年以来2度目となる受賞を果たした。サマンサ夫人とともに米放送局『MLBネットワーク』の番組に出演したジャッジは「支えてくれた人たちの絶え間ないサポートのおかげ」と話し、受賞を喜んだ。
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■「絶え間ないサポートに感謝」
大谷翔平投手が満票なら、ジャッジもやはり満票だった。今季は打率.322、58本塁打、144打点、OPS1.159をマーク。本塁打と打点の2冠に輝き、文句なしのMVP受賞となった。
今オフはすでにハンク・アーロン賞、シルバースラッガー賞(ア・リーグ外野手)、「オールMLBチーム」のファーストチーム(外野手部門)に選出されており、これで4冠目。満票でのMVPは自身初、ヤンキースでは1956年のミッキー・マントル以来68年ぶりの快挙となった。
21年以来2度目となる栄冠について、ジャッジは「この受賞はとても大きな意味を持ちます」とコメント。続けて「オフシーズンを含めて、シーズン全体の中で浮き沈みがありました。しかし、懸命に努力しました。チームメート、ニューヨークのファン……。この地位にたどり着くことができたのは、私を助けてくれたすべての人たちからの絶え間ないサポートのおかげです」と感謝の弁を述べた。
■指揮官「彼を誇りに思う」
ヤンキースを率いるアーロン・ブーン監督も祝福メッセージを寄せ、「彼がこの名誉ある賞に輝いたことを心から祝福したいです。そして、このような素晴らしい人物であり、リーダーである彼を誇りに思います」とした。
そして「2022年にMVPを受賞した時、その活躍を最前列で見守りました。その後、これ以上に素晴らしい、完璧な野球シーズンを送ることは想像できませんでした。しかし、彼は今年まさにそれを成し遂げました。彼を指導できることは、私にとってもこの上なく幸運なこと。この世代の最も偉大な選手の一人として、その伝説をさらに確固たるものにしていく姿を見るのを楽しみにしています」とした。
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