ラ・リーガ公式アイコンに就任のイニエスタ 8歳少年とのやりとりに「仲間を活かすサッカー」のルーツを見た

「アンドレス・イニエスタ」。

世界最高峰のプロサッカーリーグのひとつであるスペインのラ・リーガで16年間プレーし、FCバルセロナに黄金時代をもたらした伝説級の選手だ。

それだけに昨年、彼がJリーグのヴィッセル神戸に移籍したニュースは世界を驚かせ、とりわけ日本のサッカーファンを狂喜乱舞させた。

そのイニエスタ選手がこの度、ラ・リーガの魅力を世界に発信するために今年3月からスタートした「ラ・リーガアイコンプロジェクト」の公式アイコンに就任。22日に都内で就任発表会が行われた。

カシージャスに続く2人目の公式アイコン

ラ・リーガ公式アイコンへの就任は、元スペイン代表のゴールキーパー、イケル・カシージャス選手に続いて2人目となる。

発表会に参加したラ・リーガのテバス会長はイニエスタ選手の選出理由について、「彼は世界中の人々が知っている素晴らしい選手。ラ・リーガを知ってもらう上で相応しい人間です」と説明した。

イニエスタ選手は「ラ・リーガはどんな選手でも一度は憧れる世界的なリーグで、あらゆる魅力が詰まっている。その魅力を発信することが自分の役割です。スタジアムの内外を問わず、自分にできることはすべてやっていきたい」とコメントした。

日本デビューから1年「ファンに支えられている」

2018年7月22日の日本デビュー戦から、奇しくもこの日1周年を迎えたイニエスタ選手。「母国スペインを恋しく思うことは?」との問いには、「試合や毎日のトレーニング、家族との暮らし……。バルセロナには自分の人生のすべてがありました。なので、日本に来ることは簡単な決断ではありませんでした」と語る。

しかしその後、子どもたちとの質疑応答を行うコーナーで「なぜ日本に来たんですか?」という率直な質問が飛び出すと、「バルセロナを出る際に様々なオファーがありましたが、神戸からのオファーが最も魅力的でした。個人的な暮らしや、家族のことを考えても、日本に来ることがベストだと思いました」と当時を振り返った。

異国の地での生活については、「日本のみなさんは愛情を持って接してくれますし、日本に来ることができて満足しています。すべてが上手くいくように頑張り続けています」と話す。

Jリーグで1年間プレーした印象については「新しいことを経験している最中」とした上で、「熱心なファンに支えられている。そのおかげでJリーグを楽しめています。(Jリーグの)発展に尽力していきます」と決意を新たにした。

日本のファンが選んだ「イニエスタ選手を漢字で表すと」

公式アイコンへの就任を記念し、ラ・リーガ公式日本語Twitterアカウントが募集した「イニエスタ選手を漢字で表すとキャンペーン」より選ばれた漢字も発表された。

発表は書道家、青柳美扇さんによるライブパフォーマンスとして行われ、書かれた漢字は「至宝」

パフォーマンスを目にしたイニエスタ選手は「スペクタクルで本当に素晴らしい芸術。ありがとうございます」と笑顔をこぼしていた。

仲間を活かすサッカーのルーツ

この日、ゲストのひとりとして出席した元なでしこジャパンの澤穂希さんは、イニエスタ選手のプレーの魅力について「彼がいるから周りの選手が活きる」と話していた。

そんなイニエスタ選手のルーツが垣間見えたワンシーンがあった。子どもたちとの質疑応答の中で、「将来はイニエスタ選手のような偉大な選手になりたい」という8歳の少年から、「プロになるために習慣としてやっていたことはありますか?」と、スペイン語で訊ねられたシーンだ。

この日いちばん穏やかな微笑みを浮かべながら、イニエスタ選手はこう答えた。

「コーチの言うことを聞くこと。チームメイトにとって良い仲間、友だちであり続けること。毎日少しずつ学んでいくことで、プロになるという自分の夢を叶えようとしました」

仲間を活かしてチームを勝利に導く、イニエスタ選手の魅力の原点が垣間見えるシーンだった。

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