米スポーツメディア『Fan Sided』は3日(日本時間4日)、ドジャースからフリーエージェント(FA)になったテオスカー・ヘルナンデス外野手について、もしドジャースに別れを告げた場合、新天地としてブルージェイズを選択する可能性があると報じた。
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■「マリナーズへ出すべきではなかった」
『Fan Sided』は「ドジャースの噂:テオスカー・ヘルナンデスがロサンゼルスを離れる場合、元のチームと再結成する可能性がある」と題し、記事を公開した。
元のチームとはブルージェイズであり、理由としては米スポーツサイト『The Athletic』ケン・ローゼンタール記者の言葉を引用した。
同記者は「もしT・ヘルナンデスがドジャースに戻らない場合、ブルージェイズが最も妥当な行き先になるかもしれない。そもそも2年前、リリーフ投手のエリック・スワンソンとプロスペクト投手のアダム・マッコとのトレードで、彼をマリナーズに放出すべきではなかった。(T・ヘルナンデスと)再契約することは、彼と非常に親しいブラディミール・ゲレーロJr.内野手をチームに留めるための大きな一歩となる可能性がある」と主張した。
チームの顔であるゲレーロJr.は来季終了後にFAとなるが、ここまでブルージェイズの契約延長要請には応じておらず、このままでは何の見返りも残さずチームを去ることになる。そこで、同じドミニカ共和国出身のT・ヘルナンデスが帰還すれば、ゲレーロJr.が再契約に応じる可能性が高まるのではないかと説明した。
■ソトの去就が決まらない限り膠着状態か
もちろん、現在ブルージェイズはFA市場の超目玉フアン・ソト外野手獲得に全力を傾けており、ソトを逃した場合というのが、T・ヘルナンデス帰還の条件となる。
現在、ドジャースはT・ヘルナンデスと再契約交渉を行っているが、ソトの去就が決まらない限り、ドジャースに限らずどのチームも外野手補強については結論を出せず、膠着状態が続いている。
『Fan Sided』も「ドジャースがT・ヘルナンデスの件で沈黙していることは、ファンにとって不安材料であることは確かだ。しかし、残念ながらソトがFA市場に残っていることを考えると、ある程度は仕方がない」とし、ソトの補完候補になっているT・ヘルナンデスやアンソニー・サンタンダーらについては、大きな動きは見られないと解説した。
その上で「例えT・ヘルナンデスがソトの脇役であったとしても、彼の市場が広大であることは明らかだ。レッドソックス、オリオールズ、ヤンキースは彼にある程度の関心を示している。ソトが決まれば、さらに多くの関心が出てくるだろう」と分析した。
ソト次第が続いている外野手補強。T・ヘルナンデスが来季プレーするのは、ドジャースかブルージェイズかそれとも……。動向が注目されている。
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