【MLB】カブスが鈴木誠也のトレードを検討か 「ベリンジャーも候補」と米記者 チームは浮いた資金で戦力を整える意向

【MLB】カブスが鈴木誠也のトレードを検討か 「ベリンジャーも候補」と米記者 チームは浮いた資金で戦力を整える意向
カブスの鈴木誠也(C)Getty Images

カブス鈴木誠也外野手をトレード候補に挙げたようだ。米紙『ニューヨーク・ポスト』が6日(日本時間7日)に伝えたもので、鈴木のほかにコディ・ベリンジャー外野手もトレード候補に挙がっているという。

◆ドジャースは3番手に山本由伸、4番手に大谷翔平 菅野智之はレッドソックス4番手 米メディアが全球団の来季先発ローテを予想

■契約は残り2年、トレード拒否条項も

ベリンジャーのトレード話はこれまでも話題にのぼっていたが、鈴木の名前が飛び出すのは今冬初めて。『ニューヨーク・ポスト』のジュエル・シャーマン記者によると、2人のうちどちらかをトレードで移籍させ、浮いた資金で戦力を整備する予定だという。

鈴木は2022年に5年総額8500万ドル(約127億5000万円)でカブスに加入。契約が26年まで残っているほか、トレード拒否条項も付帯されているため、鈴木の了承がない限りトレードは成立しない。

一方のベリンジャーは今オフに選手オプションを行使。来季は2750万ドル(約41億2400万円)でプレーすることになっている。

シャーマン記者は鈴木について「右打者で、守備力が左打者のベリンジャーほど優れていない。望ましい選手とは言えない」と指摘。ただ、放出の可能性はベリンジャーの方がより高いと予想した。その理由として、ベリンジャーのポジションは主に中堅と一塁だが、一塁手にはマイケル・ブッシュ内野手、中堅手にはピート・クロウ=アームストロング外野手という若くてコストのかからない選手が控えているため、左の大砲が移籍してもチームとして大きな問題にならない点を挙げた。

■「FA選手よりお買い得」という見方

急浮上したトレード情報を受けて、米スポーツメディア『CLUTCH POINTS』は「スズキは安定した打者を求めるチームにとって興味深いトレード候補だ。メジャーに来て3シーズンで着実に成長した」と評価した。

Advertisement


今季は132試合に出場し、打率.283、21本塁打、73打点、16盗塁を記録した鈴木。今後2年間で3600万ドルを受け取ることになっているが、同メディアは「他のFA市場に出ている外野手と比較した場合、お買い得と見られている。しかし、スズキの持つトレード拒否権は、カブスが適切なトレードパートナーを見つけるための柔軟性を制限している」と記した。

ベリンジャーにはヤンキース、マリナーズ、アストロズがすでに関心を示しており、トレードに向けてカブスと連絡を取り合っていると報じられている。

◆次の日本人野手メジャー挑戦者は? 村上宗隆&岡本和真の2大スラッガーにかかる期待、DeNAの日本一貢献の26歳主将も候補か

◆ソト争奪戦を巡り「ドジャースは今こそ撤退する時」米メディアが進言 大谷翔平超えの契約予想に「明らかに馬鹿げている」と辛らつ

◆「プレーオフに進むのも大変だった」大谷翔平、今シーズンを振り返る 来季の二刀流復活にも言及し「今のところ順調」と明かす