フリーエージェント(FA)市場における最大の目玉、フアン・ソト外野手を巡る争奪戦が過熱する中、米メディア『ドジャース・ウェイ』は6日(日本時間7日)、「ドジャースは今こそ撤退する時だ」と主張した。
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■「15年総額7億5000万ドル」という予想も
米放送局『ESPN』は5日(同6日)、ソトの契約規模について「15年総額7億5000万ドル(約1126億円)に到達する可能性がある」と伝えた。大谷翔平投手が昨オフにドジャースと結んだ「10年総額7億ドル(契約当時のレートで1014億円)」を超える数字は、波紋を広げた。
『ドジャース・ウェイ』も反応し、「7億ドルを超える契約となれば、仮にその契約が15年程度の長期になり平均年俸が低くなったとしても、ショウヘイ・オオタニが持つスポーツ史上最高額の契約記録を打ち破ることになる。(ソトは)確かに驚異的な打者ではあるものの、オオタニのような世代を超えた二刀流選手ではない。明らかに馬鹿げている」とし、コストが肥大化し過ぎていると訴えた。
ソト争奪戦を巡っては、ドジャースのほかヤンキース、メッツ、ブルージェイズ、レッドソックスの5球団が最終候補に残っているとされている。そして、それぞれがすでに6億ドル(約900億円)超えのオファーを提示したと報じられ、契約規模は膨らみ続けている。
■「LAに来るのを待ちわびることはない」
同メディアは「ドジャースは、オーナーのマーク・ウォルター氏やグッゲンハイム・グループから、まるで自由裁量のようなサポートを受けていることは明らかだ。しかし、オオタニを獲得した翌年に、自ら作った記録を破り、贅沢税というペナルティを天文学的な水準にまで引き上げるような決断を本当に下すだろうか」と疑問を呈した。
その上で「この時点で、ソトがロサンゼルスに来るというのは非現実的に感じられる。今こそドジャースが(争奪戦から)撤退するタイミングのように思える」とし、マネーゲームに付き合う必要はないと断じた。
さらに「ジョン・ヘイマン記者(ニューヨーク・ポスト紙)は、ソトは数千万ドルを犠牲にして、最高のチームに行く(つまり、ドジャースを選ぶ)という選択をいつでもできると話したが、それはありそうもない。少なくとも、私たちはソトがロサンゼルスに来るのを待ちわびることはないだろう」と最後まで“不要論”を貫いた。
ソト獲得について、ドジャースの立ち位置はダークホースという見方が一般的だが、すでに争奪戦から降りている、あるいはギリギリ残っているという情報もある。若き天才打者の新天地は果たしてどこか。依然として注目を集めている。
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