米メディア『ニューヨーク・ポスト』のジョン・ヘイマン記者は9日(日本時間10日)、「スティーブ・コーエンはメッツのソト獲得を確信していなかった『イエス』を得るまでは」と題した記事を公開。メッツとヤンキースによるフアン・ソト外野手の争奪戦を振り返り、明暗を分けた両球団の違いを考察した。
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■スイートルーム提供の有無に言及
記事では冒頭、メッツとヤンキースが提示した金銭面での違いに言及。メッツは15年総額7億6500万ドル(約1147億円)、条件を満たせば最大8億500万ドルに達する可能性もあるとした。ヤンキースは16年7億6000万ドル(約1139億円)を提示したとのこと。
さらにメッツは7500万ドルのサインボーナスを加えたのに対し、ヤンキースは6000万ドルとこちらもメッツが優位に。大谷翔平投手のような繰り延べ金なしは両球団共通であったという。
金銭面以上に同記者が「明確な違いを生んだ可能性」として挙げたのが、スイートルームに関しての話題。ヤンキースは、本拠地球場のスイートルームを「(チームのトップスター)アーロン・ジャッジ外野手も自費で支払っている」という理由で、ソトにも費用負担を求めたそう。一方のメッツは、ソトの家族向けに惜しみなく提供を快諾したそうだ。
記事によると、メッツは大規模な契約に加えて、ヤンキースよりも細部に配慮が行き届いていたのではないかと考察されている。圧倒的な資金力に奢ることなく「小さな違い」を積み重ねた結果、大きなインパクトをもたらした可能性は十分にある。
複数の有望株をトレードして獲得したソトを、わずか1年で失ったヤンキース。同じニューヨークのライバル球団に奪われたショックは、隠しきれないだろう。
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