第41回ホープフルステークス(28日/GI、中山芝2000m)では、東スポ杯2歳S覇者のクロワデュノール、札幌2歳Sを優勝したマジックサンズ、ドゥラメンテのラストクロップでアイビーSを快勝したマスカレードボールなどが出走予定。
ここでは「ホープフルステークス2024」の出走予定馬、枠順、追い切り、血統、穴馬など、予想に役立つ「馬券攻略ガイド」をお届けする。
目次
■「ホープフルステークス2024」枠順・予想オッズ
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枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ | 予想人気 | 厩舎 | 1 | 1 | ジョバンニ | 牡2 | 56.0 | 松山弘平 | 18.4 | 7 | 栗東・杉山晴紀 | 1 | 2 | ショウナンマクベス | 牡2 | 56.0 | 池添謙一 | 82.9 | 14 | 美浦・武市康男 | 2 | 3 | ジェットマグナム | 牡2 | 56.0 | 丹内祐次 | 25.8 | 8 | 栗東・安達昭夫 | 2 | 4 | クラウディアイ | 牡2 | 56.0 | 西村淳也 | 47.1 | 12 | 栗東・橋口慎介 | 3 | 5 | レーヴドロペラ | 牝2 | 55.0 | 大野拓弥 | 87.9 | 15 | 美浦・加藤士津八 | 3 | 6 | クロワデュノール | 牡2 | 56.0 | 北村友一 | 2.1 | 1 | 栗東・斉藤崇史 | 4 | 7 | ヤマニンブークリエ | 牡2 | 56.0 | 武豊 | 9.9 | 4 | 栗東・松永幹夫 | 4 | 8 | デルアヴァー | 牡2 | 55.0 | 三浦皇成 | 26.6 | 9 | 栗東・松永幹夫 | 5 | 9 | アリオーンスマイル | 牡2 | 56.0 | 木幡巧也 | 134.7 | 18 | 美浦・土田稔 | 5 | 10 | アスクシュタイン | 牡2 | 56.0 | 横山武史 | 45.4 | 11 | 栗東・藤原英昭 | 6 | 11 | ファウストラーゼン | 牡2 | 56.0 | 杉原誠人 | 131.9 | 17 | 栗東・西村真幸 | 6 | 12 | マジックサンズ | 牡2 | 56.0 | 佐々木大輔 | 9.4 | 3 | 栗東・須貝尚介 | 7 | 13 | ジュンアサヒソラ | 牡2 | 56.0 | 横山和生 | 56.7 | 13 | 美浦・高柳瑞樹 | 7 | 14 | リアライズオーラム | 牡2 | 56.0 | 菅原明良 | 116.4 | 16 | 栗東・須貝尚介 | 7 | 15 | ピコチャンブラック | 牡2 | 56.0 | 川田将雅 | 6.2 | 2 | 美浦・上原佑紀 | 8 | 16 | ジュタ | 牡2 | 56.0 | 坂井瑠星 | 30.5 | 10 | 栗東・矢作芳人 | 8 | 17 | アマヒキ | 牡2 | 56.0 | C.ルメール | 15.8 | 6 | 美浦・国枝栄 | 8 | 18 | マスカレードボール | 牡2 | 56.0 | 戸崎圭太 | 11.7 | 5 | 美浦・手塚貴久 |
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※オッズは、前日最終オッズを掲載しています。
※出馬表・結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合し確認してください。
◆【ホープフルステークス2024予想/オッズ傾向】単勝2.9倍以下は驚異の“勝率75.0%” ピコチャンブラックには「0.1.1.13」の壁
■「ホープフルステークス2024」追い切り診断
追い切り評価:ピコチャンブラック
【最終追い切り】負荷は1週前の時点でしっかり掛かっており、レース当週は終いだけ重点の内容。抜群の折り合いから脚をしっかり溜めた状態で直線に向かうと、機敏に手前を替え、全身を大きく使ったフォームから伸びた。ラストの数字は1F11秒2(馬なり)と秀逸だが、動きにそこまでの鋭さがなかったあたり、逆に走りがいかに雄大だったとかいうことの証明だろう。
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追い切り評価:ジョバンニ
【最終追い切り】輸送を控えるレース当週は坂路単走で脚慣らし程度の内容をこなした。やや頭が高いが、これはいつものこと。前肢の踏み込み、トモの蹴り自体はしっかりしており前後の連動性という意味で至極順調に感じるし、体調もすこぶる良さそう。
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追い切り評価:マスカレードボール
【最終追い切り】レース当週は嶋田騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。2頭の間に割って入り、揉まれる形でもリズムを保つことを教え込むような3頭併せを行った。やはりこの日もコーナリングでややモタついてしまい、課題を残した格好ではあるが、直線では1頭を置き去りにし、オープン馬オーキッドロマンスに馬なりを保って併入とした。
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■「ホープフルステークス2024」過去10年データ
前走ローテ
GIに昇格後は朝日杯FSと2歳最強馬決定戦としての地位を分け合うホープフルSだが、新馬戦や未勝利を勝ち上がった馬たちでも勝負になる朝日杯FSと違い、こちらで2着以内に絡むには少なくともリステッドでの連対か1勝クラスを勝っての参戦が求められる。
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血統傾向
2014年の重賞昇格後はディープインパクト産駒が4勝、ハーツクライ産駒及びその孫が3勝、キングカメハメハ系が3勝と、来年のクラシックを見据える王道血統が順当に強さを発揮するレースに変貌を遂げた。
マイルの朝日杯FSとの棲み分けが進み、皐月賞、ダービー路線を目指す有力馬が距離を求めてこちらへ矛先を向けるようになった結果だろう。奇をてらわずにクラシック血統を狙うイメージを持っておきたい。
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人気・配当傾向
GI昇格後の過去7年、1番人気が【5.0.0.2】、2番人気が【1.2.1.3】と、上位人気が6勝を挙げている。3番人気と4番人気がともに2着2回、3着1回で、大荒れだった2年前の印象が強く残る競馬ファンも少なくないだろうが、比較的順当に決まっている。
堅めの決着になりやすいものの、昨年は13番人気サンライズジパングが3着に入り、3連単は5万6240円の好配当。2017年、21年も3着に8番人気が食い込み、3連単2万7610円と5万2380円。4番人気以内で決着した年が3回あるが、残る4回は人気薄が飛び込んでいる。
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枠順データ・傾向
GI昇格後の過去7年において、複数勝利を挙げているのは4枠【2.2.0.10】と6枠【2.1.0.11】でともに勝率トップの14.2%。1~4枠が【4.4.4.35】複勝率25.5%に対して、5~8枠は【3.3.3.51】複勝率15.0%と下がる。
馬番で見ると、出走馬の大体半分より内となる1~8番枠が【4.6.5.40】、連対馬14頭中10頭を占める。3頭全て8番以内だった年は3回、2頭だった年は2回と、例年、複数頭が馬券に絡んでおり、内めの枠に越したことはない。また当日4番人気以内だった馬は【4.5.3.5】連対率53.9%、複勝率70.6%をマーク。対して、9番より外は【2.1.0.8】連対率27.3%と半減してしまう。
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■「ホープフルステークス2024」全頭診断
・1枠1番 ジョバンニ
野路菊S、京都2歳Sはいずれもエリキングに後塵を拝し2着。同馬がここに参戦したと仮定すると、個人的には東京のオープンクラスで上位入線をはたした馬たちには劣るとの見解を抱いている。フルゲートの多頭数替わりで前走のような後方待機では距離ロスが懸念されるだろうし、芝2000mの実績を加味しても3着のゾーンが精いっぱいか。
・1枠2番 ショウナンマクベス
これまで挙げた2勝はいずれも東京のスローを先行したもの。コーナーの少ないコースでゆったり運ぶのが合うタイプで、直線が短くマクリ合いになるケースも珍しくない中山芝2000mは不向きだろう。
・2枠3番 ジェットマグナム
当舞台の芙蓉Sは先行抜け出しでの勝利。舞台適性は申し分ないものの、当時の勝ち時計2分2秒8は平凡な域を出ない。同レース勝ち馬でホープフルS3着馬・ラーグルフは2分0秒9、逸走したものの4コーナーまでの手応えは馬券内を確信させたランドオブリバティは2分1秒2で走破。その比較から、物足りなさが残る。
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■「ホープフルステークス2024」軸馬/穴馬予想コラム
穴ライズ:アスクシュタイン
函館の新馬で評判馬リアライズオーラムを退け逃げ切りV。続くコスモス賞はメンバーに恵まれたとはいえ、再びマイペースの逃げを打つと、2着馬に7馬身差をつけ2連勝を飾った。そのコスモス賞の後半4Fは11秒9-11秒8-11秒5-11秒7。これでは後続は届かない。
続く札幌2歳Sは2番人気に支持されたが、7着惨敗。前後半3F36秒3-37秒2と道悪にしてはさすがにペースが速く、息を入れる場面がなかったか。距離延長で楽に先行できれば侮れない。
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穴ライズ:ジュタ
近年、芝・ダート兼用馬が好走傾向にある当レース。今年は一昨年のドゥラエレーデ、昨年のサンライズジパングのような芝・ダート兼用馬は見当たらないが、同馬は陣営がダートデビューも考えていた馬。
それもそのはず、母は米ダート重賞ウイナーであり、ストリートセンスにゴーストザッパーというゴリゴリの米国ダート血統。1歳上の全兄ミッキーラッキーは芝で初勝利を挙げ、2勝目をダートで挙げるなど二刀流ぶりを発揮している。
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危険な人気馬:マスカレードボール
アイビーSでは3番人気だった点も気になる材料。過去7年のホープフルSで、前走1番人気だった馬が【6.4.2.18】と圧倒的で、2番人気以下で勝った馬は、22年14番人気で穴を開けたドゥラエレーデのみ。レースを問わず、前走1着馬がホープフルSを制したのは3頭いるが、いずれも1番人気に支持されていた。前走がフロックだったという見方もなくはない。
また、新潟、東京と過去2戦左回りの広いコースしか経験していない点も気がかりで、小回り中山コースへの対応もカギとなりそう。オープンまで出世した半兄トゥーフェイスは全4勝が東京、半姉マスクトディーヴァも阪神で重賞2勝。血統背景からも本質的には広くて直線の長いコース向きと考える。
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データ攻略「クロワデュノールに「2.2.0.0」の鉄板級データ」
前走東スポ杯2歳Sはデビュー当時との比較でプラス24キロの馬体重増。緩さすら感じる仕上がりで勝ち切ったのがクロワデュノールだ。大幅なボリュームアップをものともせず、好位から上がり3F33秒3の切れ味を披露。初の中山かつ2000m替わりだが、データはどのような結論を下したのか?
・前走京都or東京の重賞勝ちの関西馬【2.2.0.0】
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データ攻略「アマキヒに“馬券内率83%”データ」
母アパパネ、姉アカイトリノムスメとGI馬が名を連ねる良血・アマキヒが新馬戦勝利から果敢に参戦。キャリアを積んだ重賞ウイナーや2勝馬との比較で分が悪い印象は否めないが、以下データを見ればそのイメージはガラリと変わる。
・C.ルメール騎乗の前走3着内馬【1.2.2.1】
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■「ホープフルステークス2024」レース概要
開催日:
2024年12月28日(土)15時40分
5回中山9日目 11R
第41回 ホープフルステークス(GI)
施行条件
芝右2000m
2歳オープン/国際/牡・牝(指)/馬齢
賞金:
1着 7000万円
2着 2800万円
3着 1800万円
4着 1100万円
5着 700万円
■「ホープフルステークス2024」中山芝2000mコース解説
直線入口からスタートして内回りコースを1周、ホームストレッチを2回走る。コーナー4つでローカル競馬場の芝2000メートルと類似した形態だが、最大の違いはゴール前に急勾配の上り坂。スタート地点から1コーナーまで坂を上りながらポジション争いをする形になる。1コーナー半ばで最高点に達した後は、向正面にかけて下る。残り600メートル標識は3コーナー付近。スピードに乗ったまま小回りコーナーを走るため、馬群が膨らみやすく、外の馬は距離ロスが大きくなる。最後の直線は310メートルと長くないが、先行馬は序盤に脚を使うと再度の急坂で脚色が鈍り、差し馬の餌食になる。坂に負けないパワーと器用な脚が双方が要求されるタフなコース。
■「ホープフルステークス2024」過去プレーバック
2023年 レガレイラ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 7 | 13 | レガレイラ | 牝2 | 55.0 | C.ルメール | 2:00.2 | 35.0 | 1 | 2着 | 3 | 6 | シンエンペラー | 牡2 | 56.0 | B.ムルザバエフ | 3/4 | 35.7 | 2 | 3着 | 3 | 5 | サンライズジパング | 牡2 | 56.0 | 菅原明良 | 2 | 35.9 | 13/td> |
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2022年 ドゥラエレーデ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 6 | 11 | ドゥラエレーデ | 牡2 | 55.0 | B.ムルザバエフ | 2:01.5 | 35.0 | 14 | 2着 | 4 | 8 | トップナイフ | 牡2 | 55.0 | 横山典弘 | ハナ | 35.0 | 7 | 3着 | 7 | 15 | キングズレイン | 牡2 | 55.0 | C.ルメール | 1.1/4 | 34.3 | 6 |
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2021年 キラーアビリティ
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム・着差 | 上がり | 人気 | 1着 | 5 | 9 | キラーアビリティ | 牡2 | 55.0 | 横山武史 | 2:00.6 | 35.8 | 2 | 2着 | 5 | 8 | ジャスティンパレス | 牡2 | 55.0 | C.デムーロ | 1.1/2 | 35.7 | 4 | 3着 | 2 | 3 | ラ-グルフ | 牡2 | 55.0 | 丸田恭介 | 1.1/4 | 36.0 | 8 |
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監修:山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長