【ホープフルS/前走ローテ】近2年で変化の“兆し”が見える傾向 クロワデュノールに「2.0.0.0」の鉄板級データ

2017年以降、ホープフルS2024の前走ローテ
2017年以降、ホープフルS2024の前走ローテ

12月28日に中山競馬場で行われる第41回ホープフルステークス(GI、芝2000m)のデータを紹介する。

今年は、東スポ杯2歳Sの覇者クロワデュノール、札幌2歳S優勝のマジックサンズらクラシック候補たちが2歳中距離路線のトップを目指して集結。

ここでは過去10年のうち、GIに昇格した2017年以降のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■変化の兆しを見せる“前走着順”の傾向

GIに昇格後は朝日杯FSと2歳最強馬決定戦としての地位を分け合うホープフルSだが、新馬戦や未勝利を勝ち上がった馬たちでも勝負になる朝日杯FSと違い、こちらで2着以内に絡むには少なくともリステッドでの連対か1勝クラスを勝っての参戦が求められる。

・東スポ杯2歳S【3.0.1.10】
・萩S【2.1.0.3】
・京都2歳S【1.2.0.8】
・アイビーS【1.1.1.1】
・紫菊賞【0.1.1.0】
・黄菊賞【0.1.0.6】
・デイリー杯2歳S【0.1.0.0】
・新馬【0.0.1.13】
・芙蓉S【0.0.1.5】
・百日草特別【0.0.1.2】
・カトレアS【0.0.1.0】

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2歳戦らしく、またサンプルの少ないレースらしく好走馬を輩出したレースは述べ11レースにものぼる。まずは傾向をより紐解くために、どのレースにも限らず前走の着順に注目したい。
以下、前走着順別の内訳として、

・前走1着【3.6.6.55】
・前走2着【2.1.0.5】
・前走3着【1.0.0.11】
・前走4着【1.0.0.3】
・前走5着以下【0.0.1.12】

ひと目で分かる通り、勝ち馬は出ているものの前走3着以下からは好走率が一気に低くなってしまう。キャリアの浅い2歳馬同士の競走だけに、ここまでほぼノーミスで来た馬でなくてはゲートに入ることすらままならないためでもあるが、ラッキーで滑り込んでも争覇圏にはほど遠いということの表れでもある。先述した通り最低でも前走1勝クラスなら勝利、前走リステッドなら連絡みは欲しいというのがこのレースの傾向として基本とも言える。

しかしその一方で、近年は前走3着以下からの巻き返しが起こるレースへと替わりつつある面も見せている。昨年の覇者レガレイラは前走アイビーS3着から当日は1番人気で勝利し、13番人気で3着したサンライズジパングも前走カトレアS15着からだった。そして、一昨年の優勝馬ドゥラエレーデは前走東スポ杯2歳S4着から当日は14番人気で勝利と、それまでの5年間で起きなかった前走3着以下からの逆転劇がここ2年連続で起こっている。

この時期はまだまだどの馬も持っている力の全容を見せていない状況。まだ2歳の若駒は1戦毎に驚くほどの変化を見せることもある。ターニングポイントが既に来ていると読むなら、前走札幌2歳S7着アスクシュタインや、前走東スポ杯2歳S5着デルアヴァーの巻き返しを期待するのも良いかもしれない。

■前走レース別買いポイント

先に挙げた前提を踏まえ、ここからはレース別に見ていきたい。

まずは、3勝で最多の勝ち星を挙げている東スポ杯2歳S組。この組からの参戦馬は当日1番人気なら【2.0.0.0】と100%データあり。クロワデュノールは前走で重さを見せながらも完勝。当日の1番人気はほぼ間違いなく、ここでも鉄板級か。

また、前走京都2歳S組で注目したいのは、同じ人気でも当日ではなく前走の人気。こちらは京都2歳Sで3番人気以内だった馬が【1.2.0.2】と、この組の好走馬のすべてを内包する結果に。残念ながら主役の一角を担うと目されたエリキングは回避となったが、データからでは3番人気2着のジョバンニもチャンスあり。

人気の予想されるマスカレードボールのアイビーSは、前走の上がりに注目。同レースで上がり1位だった馬は【1.1.1.0】とパーフェクトな成績。マスカレードボールは上がり2位より0秒5も速い豪脚を見せ勝利。前走重賞組以外でアタマを狙うならこの馬か。

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