今週は京都競馬場で京都記念(芝2200m)が行われる。今年は少頭数ながらGI馬2頭をはじめ好メンバーが集結した。
ここでは、2012年以降の京都で開催された過去10年データからプラダリアとチェルヴィニアにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
■プラダリアに「2.1.1.0」の高好走率データ
昨年の覇者プラダリアが連覇を目指して今年も参戦をはたす。京都芝外回りに極めて高い適性を持つ馬で、4着に敗れた宝塚記念も見せ場たっぷりのレース。今回は海外遠征帰りのローテーションを不安視する声もあるが、データが下したジャッジは?
・前走海外GI組【2.1.1.0】
馬券内率は驚異の100%。その内訳をみると5番人気1着トレイルブレイザー、3番人気1着サトノクラウン、5番人気2着スマートレイアーなど断然人気とは言い難い馬が好走しており、臨戦過程はむしろプラスに働くとのデータだ。
プラダリアについて補足すると、稍重-重馬場の成績【2.0.1.1】が示すとおりの道悪巧者。雨予報が出ている日曜京都はこの馬にとって絶好の条件と言えそうだ。Bコース替わりですんなり先行策が叶えば連覇は現実味を帯びる。
■「連対馬ゼロ」に挑むチェルヴィニア
その一方で、チェルヴィニアには盤石とは言い切れないデータが出現した。昨年の牝馬二冠馬が迎える始動戦。ここを制して次走想定されているドバイへの弾みをつけたいところだが、今回は幾多の名馬が苦しんだ壁に立ち向かう。
・東京芝2400mのGI勝ち馬【0.0.4.2】
このなかにはキズナ、レイデオロ、ジェンティルドンナといった馬がいたにもかかわらず、勝利はおろか2着すらない有様。求められる舞台適性が180度異なることで現れた鬼門データだ。
数字の捉え方を変えれば“馬券内率66%”と言えなくもないが、当日の単勝オッズ1倍台が予想されるチェルヴィニアにとって1着以外、ましてや連対外は凡走といって差し支えないレベル。京都芝外回り未経験馬であること、道悪での勝利実績がない点など不安要素が重なる今回は2・3着のゾーンに据えるのがベターなのかもしれない。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。