MGC公式記者会見レポート 出場選手たちが意気込みを語る

2020東京五輪の男女マラソン日本代表を選考するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が、9月15日に明治神宮外苑いちょう並木を発着とする42.195kmで開催される。

出場権を獲得した男子30選手、女子10選手が大会2日前となる13日、都内で行われた公式記者会見に勢ぞろいし、それぞれの意気込みを語った。

男子選手コメント

男子の注目選手となるのは、2時間5分50秒の日本記録を持つ大迫傑選手(28=ナイキ)、前日本記録保持者の設楽悠太選手(27=Honda)、2018アジア大会優勝の井上大仁選手(26=MHPS)、2018福岡国際優勝の服部勇馬選手(25=トヨタ自動車)だ。

「勝負はラスト5km」と大迫選手。

「どんなレースになるか正直なところ分からないが、どんなレースでも勝負を分けるのはラスト5km。最後に坂があると聞いています」と自信に満ちた、ひきしまった表情で語った。

現日本記録保持者、優勝候補の大迫傑選手 撮影=山口和幸

井上選手も「坂」がポイントになると語った一方で、設楽選手は「序盤の10km」がキーになると語った。

前半の10kmですね。ハイペースになってもスローでも、うまく走ることが重要。それ以降は自分のペースを大切にしてゴールを目指したいです」

2018東京マラソンで当時の日本記録をマークした設楽悠太選手 撮影=山口和幸

4強といわれる今回のレースで、ダークホースとなる存在が32歳の佐藤悠基選手(日清食品グループ)。

「ボクの強みは安定感。爆発力はないけど、どんなレースでも安定感があるのが強みです」と強豪選手の一角に食い込もうと意欲をのぞかせる。

この日26歳の誕生日を迎えた神野大地選手(セルソース)は、「努力が強み」とコメントした。

「もともと才能のないところから、努力を積み重ねてこの場所まで来ました。9月15日にすべてを出し切って、必ず2番目に入って東京五輪をつかみたいです」

ケニアで練習を積んできた神野大地選手 撮影=山口和幸

女子選手コメント

女子の注目選手は2017世界選手権代表の鈴木亜由子選手(27=日本郵政グループ)と松田瑞生選手(24=ダイハツ)、ベテランの福士加代子選手(37=ワコール)、天満屋に所属する前田穂南選手(23)。出場12選手と数が少ないだけに、他の実力選手にもチャンスがある。

2018大阪優勝の松田選手は、「練習時から笑顔をモットーに走ってきたので、それを忘れずにゴールしたいです」。

松田瑞生選手はスピードでは負けない 撮影=山口和幸

2018北海道で初マラソン初優勝を飾って注目の鈴木選手は、「淡々と練習を積んできました。それを自信に冷静に走りたいです」。

そして2019東京マラソン女子1位の一山麻緒選手(22=ワコール)は「出場選手の中で一番若いので、元気のいい走りでチャレンジしたいです」と笑顔を見せた。

一山麻緒選手は男女を通じて最年少の22歳 撮影=山口和幸

MGCは9月15日に開催

新国立競技場が建設中のためスタートとゴールは明治神宮外苑となるが、それ以外のコースは東京五輪と同じ。勝負のポイントは残り5kmから高低差30mを駆け上がる上り坂だ。

日本中が注目する一発選考レース。東京五輪のマラソン日本代表は男女ともに3人で、MGCで2着までに入れば五輪代表が確定し、1年にわたって長期的な練習プログラムに集中できる。

3着でも最後の1枠はMGC後に開催される国内男女各3大会で設定タイムを切った選手に与えられるが、この設定タイムは男子では日本新記録を達成しないとクリアできないもので、そのため今回のMGCで3着になった選手も五輪代表の可能性は極めて高い。

注目のレースは8時50分に男子が、9時10分に女子がスタートする。テレビは異例の二局同時生中継となり、男子がTBSテレビ系列全国ネット、女子がNHK総合で、どちらも午前8時から。

≪山口和幸≫

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