イングランド、オールブラックスのハカにV字で応戦 オーウェン・ファレルは不敵な笑み

(c)Getty Images

『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』準決勝が10月26日に行われた。イングランド代表とニュージーランド代表が対戦した試合は、先制したイングランドがリードを守り19-7で勝利した。

試合後に日本語公式ツイッターを更新したニュージーランド代表は、「3連覇の夢は潰えてしまいましたが、素晴らしいプレーを見せた @EnglandRugby の勝利を祝福しましょう」と勝者を讃えた。

この試合では開始前にイングランドが見せた奇襲も話題を呼んでいる。

ニュージーランドの『鶴翼の陣』に『魚鱗の陣』で対抗

ニュージーランド代表が行う試合前の儀式といえばハカ。先住民族マオリの男性が戦いに赴く前に踊っていた舞踊を取り入れたものだ。

準決勝でもニュージーランドは試合前にハカを踊ろうと準備。2種類あるハカのうち、この日は重要な試合のみで見せる『カパ・オ・パンゴ』を舞う。事実上の決勝戦と目された一戦への気合いがみなぎっていた。

これに対してイングランドの選手たちが応戦。ハーフウェーラインも越えてV字の陣形を作り、ハカ中のニュージーランドの選手たちを取り囲んでしまう。審判に下がるよう命じられてもイングランドはV字ラインを崩さず、オーウェン・ファレル主将は不敵に笑う

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『カパ・オ・パンゴ』でニュージーランド代表は真ん中が突き出した△の形で陣を組む。これは日本でも戦国時代に『魚鱗の陣』と呼ばれた、突破力に長けた攻撃型の陣形だ。

対するイングランドが見せた相手を取り囲むVの字は、鶴が翼を広げたように見える様から『鶴翼の陣』と呼ばれた。突進してきた相手を取り囲む包囲殲滅型の陣形。

試合は両チームの陣形が象徴するように、ニュージーランドの多彩な攻めをイングランドの攻撃的なディフェンスが防ぎ、最後まで自由にさせなかった。

2011年W杯では敵地でフランスがVの字陣形

ハカにVの字陣形で対抗する姿は2011年のW杯ニュージーランド大会決勝でも見られた。

このときニュージーランドと対戦したのはフランス代表。完全アウェイの中でフランスは選手たちが肩を組みVの字を作った。

ただ、このときフランスが見せたのは、ニュージーランドを射貫くような矢尻の形。ハカを取り囲んだイングランドとはVの字が逆向きだった。

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