フィギュアスケートのグランプリファイナルがイタリア・トリノで12月5日に開幕。男子ショートプログラムでは、ネイサン・チェン選手が110.38点で首位に立った。
羽生結弦選手はジャンプでのミスが響き12.95点差の97.43点で2位発進となった。
ファイナル3連覇に大きく前進したショートプログラムのあと、会見でチェン選手が羽生選手について語った。
「ユヅは史上最高」と尊敬を口にするネイサン・チェン
平昌五輪で5位に終わってからというもの、出場した大会では無敗が続くチェン選手。昨季の世界選手権は羽生選手との直接対決を制して連覇した。
それ以来となる直接対決で注目された今大会、開幕前のインタビューでチェン選手は「一度の結果で語ることはできない。キャリア全体に目を向けるべきだ」と羽生選手について語ったが、ショートプログラム後の会見でも同様のことを繰り返す。
「ユヅはGOAT(Greatest Of All Time)です。本当に史上最高だと思います。長く尊敬してきた人と同じ氷の上に立つ機会を得て、彼の姿を見ることができるのは素晴らしいことだと思います」
フリーの実施日は羽生結弦の誕生日「笑顔で終わりたい」
チェン選手がノーミスの演技で今季世界最高点を出したあと、最終滑走者の羽生選手がリンクに登場した。今季の羽生選手は、グランプリシリーズ2試合ともショートで109点台をマークしており、納得の演技ができればチェン選手とも互角のスコアが出せるはずだった。
だが4回転トーループと3回転トーループの連続ジャンプでミスが出て、連続ジャンプに繋げられなかったことで大きな減点があった。
ショートプログラム後の会見では、フリーの競技がある7日は羽生選手の誕生日であることや、2017年のNHK杯公式練習で転倒して負傷してから封印している、4回転ルッツを跳ぶのかなどが質問された。
「誕生日に関しては何も言えないです。とにかくベストを尽くせて笑顔で終われればいいなと思います。ルッツに関しては……気持ちは入れたいです」
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