筒香嘉智と契約のタンパベイ・レイズ 過去には長い低迷期も、チーム名変更とともに変貌

(c)Getty Images

横浜DeNAベイスターズからポスティング制度でのメジャー移籍を目指していた筒香嘉智選手は、タンパベイ・レイズへの入団が決まった。日本時間12月17日に両球団が正式に発表している。

渡米中の筒香選手はDeNAを通じてコメントした。

「この度、私、筒香嘉智はタンパベイ・レイズにお世話になることになりました。横浜DeNAベイスターズで育ててもらった10年間の成果をメジャーリーグで発揮できるよう、精一杯がんばります。2020年の横浜DeNAベイスターズと、タンパベイ・レイズが互いに成果のあるシーズンであることを願っております!」

高い出塁率に注目

筒香選手の契約は2年総額1200万ドル(約13億2000万円)。このほかにレイズは保有権を持っていたDeNAに譲渡金240万ドル(約2億6000万円)を支払う。

レイズ公式サイトに掲載された記事では、筒香選手を日本の強打者と紹介する一方で、彼の最も過小評価されている能力は出塁率だと説く。日本のキャリア通算で筒香選手は出塁率.382をマーク。最近トミー・ファム選手(MLB通算出塁率.373)をトレードで放出したばかりのレイズにとっては、その穴を埋める補強と見做されている。

『オープナー』を考案 資金力には乏しいがアイデアで勝負

タンパベイ・レイズは1998年に新設された。当時の名前はタンパベイ・デビルレイズ。

本拠地を置くフロリダ州はアメリカンフットボールの街として有名で、野球文化は根付いていなかったが、全米4位の人口を誇る街のポテンシャルに期待がかけられた。

ホームスタジアムは、メジャーリーグでは珍しい密閉型ドームのトロピカーナ・フィールド。ホームから左翼席まで約96メートル、右翼席まで約98メートルはメジャーリーグの全球場で2番目に狭い(横浜スタジアムは両翼94メートル)。

デビルレイズ時代は地区4位だった2004年を除いて地区最下位。だが球団名から“デビル”を抜いた2008年に初の地区優勝とリーグ優勝を達成して『レイズ旋風』を巻き起こした。この優勝には当時在籍していた岩村明憲さんも貢献した。

岩村明憲さん (c)Getty Images

日本人では野茂英雄さん、松井秀喜さんも所属していたことがある。

リリーフ投手を先発登板させる投手起用策『オープナー』を編み出したことでも知られる。今季も球団総年俸メジャー最低ながらポストシーズン進出を果たすなど、革新的な取り組みで強豪ひしめくアメリカン・リーグ東地区を盛り上げる。

筒香は金銭より出場機会を重視

現在までにリーグ優勝1回、地区優勝2回、ワイルドカードでのポストシーズン3回を数えるレイズだが、フロリダの土地柄もあって観客動員では苦戦が続く。同じフロリダに本拠地を置くマイアミ・マーリンズとは、何年もメジャーリーグ最低観客動員数を争う間柄だ。

そのため資金力には乏しい。筒香選手の年俸は野手ではチーム2位の高給だが、同地区のニューヨーク・ヤンキースには単年で1000万ドル超えの選手が10人以上いる。

レイズ公式サイトでは「筒香には他球団からもオファーがあったが、より少ない金額でレイズとサインした」と伝えている。

筒香選手の代理人を務めたジョエル・ウルフさんは事前に「金銭面の条件より、出場機会」と明言していた。補強に巨額を投じられないレイズの金銭事情と、出場機会を優先する筒香選手との思惑が一致した格好だ。

(c)Getty Images

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