フェンシングの新システム、太田雄貴は東京五輪での導入に意欲 テクノロジーで「分かりやすさ」と「感動体験」を

一瞬の攻防をもっと分かりやすく。日本フェンシング協会の太田雄貴会長が東京五輪での新システム導入を目指している。

フェンシングを視覚的に見せる『フェンシング・ビジュアライズド(Fencing Visualized、以下FV)』プロジェクトを進めてきた太田会長は、先週末に開催された高円宮杯で実践導入。11月の全日本選手権に続いて二度目の導入となった。

目指すは「フェンシングを通した感動体験」の提供

FVは「モーションキャプチャーとAR技術を使って剣先の軌跡を可視化。瞬時に繰り出されるさまざまな技を、アイコンに変換しリアルタイムで表示」する技術。

2016年にはFVを使ったフェンシングの競技説明動画を公開。デモンストレーションだけではなく、実際の試合でも採用しようと開発を進めてきた

太田会長がフェンシングのエンタメ化を進める背景には、現役時代の苦い経験がある。2008年の北京五輪でフルーレ個人の銀メダルを獲得し、4年後のロンドン五輪でもフルーレ団体で銀メダルを獲得した。

オリンピック2大会連続でのメダル獲得。結果を出せば世間は振り向いてくれるはずだった。だが、実際はロンドン五輪後の全日本選手権も「観客席がガラガラ」で、フェンシングはマイナー競技から抜け出せなかった。

そうした経験から太田会長は会長就任後に大改革を進めた。目指すは「フェンシングを通した感動体験」の提供。そのために初心者が観ても楽しめる観戦型スポーツを志向してきた

「TOKYO2020で何とか実現したい」

格闘技は瞬間的に移り変わる状況に対応し、常に互いが相手の手を読みながら最適手を探していくスポーツだ。お互いの思惑が交錯する一瞬の駆け引きは魅力だが、同時に観戦初心者へのハードルも高くなる。

ハイレベルな駆け引きになるほど「選手の動きが速すぎて観客には何が起こっているか分からない」ジレンマが発生。その思いは「分からないから面白くない」に繋がりやすい。太田会長はこの課題の解決を目指した

フェンシングのショーアップにはSNSでも「これはいいね!フェンシングの当たり判定イマイチ分かりづらいから」「スターウォーズみたいでカッコいい!」「フェンシングの大会、レーザーポインターみたいなので剣先? の動きをリプレイしたりとか すごく面白い」「フェンシングめちゃくちゃ面白いし演出楽しい」といった声が寄せられている。

全日本選手権と高円宮杯で太田会長も確かな手応えを掴んだようだ。12月17日に更新したインスタグラムでは「ようやくここまできた」と綴り、東京五輪に向けて「TOKYO2020で何とか実現したい」と改めて導入に意欲を見せた。

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