ミルウォーキー・ブルワーズとクリスチャン・イエリッチ選手は、球団史上最高額となる2億1500万ドル(約226億円)で9年契約を結んだ。
イエリッチ選手は会見で「ブルワーズの一員として残りのキャリアを過ごすことができて嬉しい」とコメント。契約では37歳になる2029年シーズンについても、オプションが設定されている。
イチローの真似をしていた野球少年がMVP選手に成長
イエリッチ選手は2010年のMLBドラフトで、マイアミ・マーリンズから1巡目指名を受けて入団。2013年にメジャーデビューを果たすとジャンカルロ・スタントン選手、マーセル・オズナ選手とともに強力な外野陣を形成した。
母方の祖父が日本人の日系3世。2001年にイチローさんがメジャーデビューしたとき、当時9歳だったイエリッチ選手は独特の打ち方を真似したという。そのイチローさんとはマーリンズでチームメイトになった。
オーナーが交代して再建期に入ったマーリンズから、トレードでブルワーズに移籍したのが2018年。新天地に移ってからの打棒はリーグ屈指の強打者と呼べるもので、2018年と2019年に2年連続の首位打者を獲得し、2018年はナショナル・リーグMVPも受賞した。
(c)Getty Images
ミルウォーキーの生活に満足 ブルワーズと生涯契約を希望
イエリッチ選手とブルワーズが結んだ契約はトレード拒否条項が盛り込まれ、近年の大型契約で一般的になっているオプトアウト(契約破棄)は含まれていない。
将来的な活躍と価値高騰を見越してオプトアウト条項を盛り込み、長期契約の途中でもFA(フリーエージェント)市場でさらなる高額契約を狙う選手が多いなか、今回の契約は満了までブルワーズでプレーすることが意識されている。
「ここに来てまだ2年しか経ってないけど、もっと長くいたような気がする」とイエリッチ選手。ミルウォーキーでの暮らしは「自然にフィットできている」と快適な様子。
ブルワーズは公式インスタグラムを更新し、契約書にサインするイエリッチ選手の写真を載せた。
「これまで彼はたくさんサインしてきたが、このサインは最も価値のあるものだろう」
イエリッチ選手も自身のインスタグラムを更新。過去2年間にミルウォーキーで受けた歓迎を喜ばしく思い、ブルワーズで残りのキャリアを過ごせることにも興奮していると綴った。
≪関連記事≫
マイク・トラウトがゴルフでも驚愕の一打「野球以外でもロケット」
前田健太、筒香嘉智とオープン戦で“初対決”「相変わらずいい打者」
前田健太がツイッターでイラストを公開 “マエケン画伯”の作品にファン喜び
田中将大がオープン戦今季初登板 7年目のシーズンへ向け「やるべきことをやる」