2019年9月15日に行われたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で独走優勝し、2020東京五輪マラソン代表となった天満屋の前田穂南選手(23)が、3月12日に福島県郡山市で東京五輪にかける意気込みを語った。
天満屋で開花した才能
「五輪のマラソン代表になりたいという夢を持って天満屋に入ったので、それが実現できてとてもうれしく思っています」
大阪薫英女子高時代は高校駅伝で補欠選手だった前田選手。大阪国際女子マラソンでは優勝したものの、東京五輪では補欠となった松田瑞生選手は高校時代の先輩にあたる。
弱気な自分を脱却したいと天満屋に入った前田選手の性格を見極め、指導陣は強みを引き出すことに注力。その育成方法が開花し、MGCではぶっちぎりの優勝だった。
MGCでは20kmで飛び出したが、前田選手の中では仕掛けたつもりはなかったという。ペースも考えず、自分の感覚だけで走っていたら、いつの間にか後ろの選手がいなくなったそうだ。
「MGCができて女子マラソンも盛り上がったと感じています。選手としてもよかったと思います。みんなマラソンに向けて切磋琢磨しながら、そんな中で厳しいレースができたからです」