服部勇馬、「国の代表として戦うこと」への認識を新たに より速さを求めて五輪へ

撮影:山口和幸

トヨタ自動車の服部勇馬選手(25)が、「東京五輪は夢の舞台。自分自身の最高のパフォーマンスが発揮できることだけを考えて、冷静に自分のペースで走っていきたい」と力強く語った。

服部選手は2019年9月15日のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で、ナイキの大迫傑選手(28)とのデッドヒートに競り勝って2位となり、2020東京五輪マラソン代表となった。

そしてその後、マラソンコースが北海道札幌市に変更されるという前代未聞の事態に。

さらに新型コロナウイルス懸念で多くの情報が錯綜する中でも、「どの情報が正しいのか判断できないくらい混乱していますが、僕は8月9日に走るだけです」とブレなかった。

国の代表として戦うことへの認識

2020東京五輪マラソン代表選考はMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の誕生があってこれまでと大きく変わった。

「選考規定を見て最初に思ったのは、MGCに勝ち抜くには本当の強さが必要だということでした」

撮影:山口和幸

服部選手は勝てるイメージを作るために福岡国際マラソンに挑戦。日本勢として久々の優勝を果たしている。MGCにもそんなイメージをもっと強固にするために出た。

「東京五輪でもさまざまな駆け引きがあって、最後は強い選手が勝つのかなと思うので、これまでの走りをさらに向上させて本番ではもっと強い走りをしたい

その思いをさらに強くしたのはこの日、3月12日に1964年の東京五輪男子マラソンで銅メダルを獲得した円谷幸吉氏の墓参りをしたことだ。

前日には円谷氏とともにレースを走った君原健二氏や寺沢徹氏とも対面した。

「日本の代表としてメダルを獲得した諸先輩は偉大です。君原さんと寺沢さんの話を聞くことができて、国の代表として戦うというのはこういうことだったのかと認識を新たにしました

(c)日本陸上競技連盟

より速さを求めて

東京マラソンで日本新記録を樹立した大迫傑選手の走りはどう見たのか。

「テレビで見ていました。大迫さんの実力であれば日本記録は超えてくるだろうなと思っていたし、他の選手も好記録が続出して、現在の日本選手のレベルアップが見えました。

ただし、海外勢とはまだ差があります。全体の底上げはできているけれど、より速さを求めて海外勢に対抗できるようにしたい、と気持ちを新たにしました」

肉離れが心配されたが、完全に完治して今はスピードトレーニングに移行しているという。

3月まではマラソンのための基礎づくり。4月に実戦レースを予定しているが、現状をふまえ、情勢を見ながら判断していくとした。

≪山口和幸≫

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