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水戸・住吉ジェラニレショーンの、ゲームとの生活「サッカーと一緒で、勝ったときが一番うれしい」【アスリートの素顔】

水戸・住吉ジェラニレショーンの、ゲームとの生活「サッカーと一緒で、勝ったときが一番うれしい」【アスリートの素顔】
©MITOHOLLYHOCK

スポーツ界のゲーム好きにその魅力を聞く連載企画。今回はサッカーJ2リーグ、水戸ホーリーホックDFの住吉ジェラニレショーン選手にゲームの魅力を語ってもらった。

サッカーの名門国士舘大から2020年、水戸ホーリーホックに新加入。ディフェンダーとしての活躍を期待され、デビュー戦に向けてモチベーションを高めている。そんな住吉選手が、リラックスタイムに楽しんだり、チームメートとのコミュニケーションとして手にするのがゲームだ。

※本インタビューはオンラインにて実施しています

大学時代の日課はゲーム

――ゲーム遍歴について教えて下さい。

住吉ジェラニレショーン選手(以下敬称略):「ボクが小学校の時はニンテンドーDSしかなかったので、当時はそれくらいですね。中学になって自分で貯めたお金でPSPを買いました。お金をもらった瞬間に買いに行きました(笑)。それで『ウイニングイレブン』と『モンハン(モンスターハンター)』を少しやることはあったけど、それほど熱中はしませんでした」

――大学時代は部活などで忙しかったと思いますが、どのくらいゲームはされていましたか?

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住吉:「大学2年生の時から本格的にゲームを始めました。後輩から誕生日プレゼントでPlay Station 4をもらって。大学の寮でルームメートと2人で部屋のテレビでやったり、別の部屋に集まってみんなでプレイしていました。それが毎日の日課だったと思います。練習が終わってすべての用を済ませてからのリラックスタイムとして楽しんでいました」

ゲームのサッカーは意外にも苦手

――主にどんなジャンルのゲームが好きですか?

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住吉:「一番最初にやったのはサッカーゲームの『ウイニングイレブン』です。『ウイニングイレブン2017』や『2018』をやってみたんですが、ゲームとしてはサッカーって自分には向いてないんですよ(笑)。

サッカーやっている人でゲームでの戦い方をリアルな練習の中で思い出しながらやっている人もいると聞いていますが、自分はサッカーを結構本能的にやっているタイプなので、戦術とかプレイヤーの動かし方とかにこだわりがなく、ゲームでは単調になっちゃうんですね。

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そこからは『Call of Duty (コールオブデューティー 以下、CoD)』の『Black Ops 2(ブラックオプス2)』や『フォートナイト』とかにシフトしました」

――今現在やっている、またハマっているゲームは?

住吉:「いまはバトルロワイヤルゲーム、『CoD』の『Warzone』です。『Modern Warfare
』や『APEX LEGENDS』とかもやっていました。友だちに誘われて、モンハンに似ているEpic Gamesが出しているアクションRPGの『Dauntless』も最近やっています」

サッカーとゲームのワークライフバランス

――平日・休日で普段どのくらいゲームをされますか? また、プレイするタイミングは?

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住吉:「大学時代は練習時間が長かったので、寝る前しかプレイできなかったんですけど、ゲームをやるとアドレナリンが出てしまうので眠れなくなることもあって、水戸ホーリーホックに入ってからはお風呂の前にゲームをやるようにしています。

シューティングゲームのFPS(ファーストパーソンシューティング)とか対戦系はテンションが上がってしまい、それで眠れなくなったら自分にとってマイナスなので、それはやめようと(笑)。午後6時にごはんを食べて、8時から2時間くらいプレイします」

――チームメイトとゲームについての話などされますか?

住吉:「ゲームしながら部屋の中でしゃべっています。ゲームの話が多くて、プライベートなことは少しだけですね。大学の時の友人ともゲームでいまでも交流があって、いろんなことを話したり」

――ゲームの動画をご覧になったり、ゲーム実況を見たりしますか?

住吉:「見ます。実況者・配信者の括りは特にないですけど、ゲーム中に知りたいことがあったらそれを検索して調べています。水戸ホーリーホックMFの山田康太選手はそのあたり、しっかり勉強していますよ。『CoD』のゲーム配信者の名前も詳しいです」

――最近ではタレントやアスリートも配信を自ら行ったりしていますが、ご自身で配信するなどの興味はありますか?

住吉:「寮生活なのでなかなか環境が整っていませんが、ひとり暮らしをしたら配信しようかなと思っています。じつは最近、動画を編集することに興味があって、自分が保存してある大学時代の動画などを編集しているんです。

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YouTubeにアップするとかは考えていなかったですが、興味はありますね。入団してすぐに新型コロナ禍になってしまったのでチームメートのところに遊びにも行けず、新しい動画はまだないんですが。サッカーのスキル動画なども機会があれば公開するのも面白いかな。他の選手の動きを撮ったりしてみたいです」

――最近話題にもなっているeスポーツなど興味はありますか? Jリーグでもプロゲーマーが所属するチームもありますが。

住吉:「実際のチームが選手を育成してゲームでサッカーをプレイするというのは面白いですね。Jリーグの他チームでだれが強いというのはわからないですが、ホーリーホックだったら(山田)康太選手が強いです」

※水戸ホーリーホックでも今季からプロゲーマーを募集する予定とのこと

――ゲームの好きなところ、良いと感じるところは?
住吉:「4人くらいでやっているバトルロワイヤルだったら、一番になることが一番うれしいです。サッカーと一緒で、勝ったときが一番うれしい。ヨシッと。負けたら普通に悔しいです」

負傷からの復帰 Jリーグへの本格デビューに向け準備は万全

リモート会議システムを使った取材日は5月15日。2月24日の練習試合で右肩関節脱臼の負傷。治療とリハビリを重ねながら復帰を目指し、その目処が立ったときに新型コロナウイルス感染拡大の渦にのまれた。

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「2月に負った肩の脱臼はこの活動自粛をリハビリ期間として利用して、順調に回復しているので大丈夫です。もうすぐチームと合流できますね。主に肩のリハビリのための補助トレや、その他足りない部分のトレーニングを室内でやってきましたが、やっぱりサッカーがしたいですね。もう少しの辛抱です」
Jリーグでの本格デビューはこれから。ゲームは愛好家としてチームメートらと楽しむが、常にピッチ上でのプレーを念頭に置いている。

背中の表記は「JELANI」。身長181cmという米国生まれのディフェンダーだが、Twitterの投稿には「#英語しゃべれません」のハッシュタグを添える。そんな異色のJリーガーに、2020シーズンは注目してみたい。

※2020年6月11日更新:住吉ジェラニレーション⇒住吉ジェラニレショーン
記載に誤りがございました。ご迷惑をおかけした読者の皆様、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

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