【競馬】ダートの祭典・JBC競走を分析。藤田菜七子に追い風となるデータとは?

祝日の11月3日(火)に行われるJBC競走。

JBCクラシック(ダ2000m)、JBCスプリント(ダ1200m)、JBCレディスクラシック(ダ1800m)に加え、今年からJBC2歳優駿(ダ1800m)が新設。大井競馬場と門別競馬場、史上初めて2つの競馬場で開催される運びとなった。

記念すべき20回目の節目にふさわしいメンバーが揃った今年のJBC競走。そこで今回はデータ面からJBC競走を紐解き、攻略への糸口を見つけていきたい。

著者プロフィール
<文:田原基成(たはらもとなり) 競馬評論家>
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。
twitterアカウントはこちら⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

JBCクラシックは「GI勝ちがある関西馬」が圧倒的優位

初代JBCクラシック王者は栗東・山本正司きゅう舎所属のレギュラーメンバー。現在は調教師としてラッキーライラックなどを輩出する松永幹夫師の手綱で栄冠を手にした。

当時、レギュラーメンバーは地方ダートGIを2勝。この時から「GI勝ちがある関西馬」優位のサインは発せられていたのかもしれない。以下、過去7回の大井競馬場開催時ににおける関東・関西馬の勝利数だ。

【関東馬】1勝
【関西馬】6勝

6勝を挙げる関西馬はいずれもGI勝利実績があった馬。関東馬・サウンドトゥルーが制した2017年JBCクラシックでも連対を確保しており、相性の良さは折り紙つきと言える。

今年の出走馬で「GI勝ちがある関西馬」に該当する馬は、

・オメガパフューム
・クリソベリル
・ダノンファラオ
・チュウワウィザード

帝王賞1-3着馬とともに名前を連ねたダノンファラオ。ジャパンダートダービー勝ちのある舞台で「3強崩し」の大役を担う可能性は十分だ。

JBCスプリントは「直近1年内に1400m以上の好走歴がある差し馬」に穴妙味

電撃6ハロン戦を求め、全国から集う快速自慢のスプリンターたち。中央と地方の威信をかけた逃げ争いは激化を極めることに……そこで出番が回ってくるのが差し馬だ。

ここでは過去7回、大井競馬場で行われた際の勝ち馬を脚質別に分類する。

【4角1番手】2勝
【4角2-3番手】2勝
【4角4-6番手】2勝
【4角7番手以下】1勝

各馬のスピード差が顕著な本レース。必然的に逃げ・先行馬に良績が偏るかと思いきや、道中は控える形で脚を温存した組の好走が目立つ。速さだけ押し切れるほどGIは甘くないのだろう。

ただ、3着内に入った差し馬とて「純然たるスプリンター」とは言い切れない。2011年の勝ち馬スーニは1400-1800mでの勝利実績があった馬。2017年の勝ち馬ニシケンモノノフも同様の傾向を示しており、細かく条件を絞ると「直近1年内に1400m以上の好走歴がある差し馬」に穴妙味が生まれる。

今年の出走馬で「直近1年内に1400m以上の好走歴がある差し馬」に該当する馬は、

・トロヴァオ
・コパノキッキング
・ブルドッグボス

昨年2着馬コパノキッキングは今年も藤田菜七子騎乗でリベンジに挑む。前走東京盃こそジャスティン、ブルドッグボスの後塵を拝してしまったが、脚質の自在性を証明した点は大きな収穫。好走データに合致する面も含め、注目に値する1頭と言えそうだ。

JBCレディスクラシックは「リピーター」に注目

2011年の新設と、歴史はまだまだ浅いJBCレディスクラシック。決して多くはない試行数のなかにあって、明確なデータは「リピーターの好走数」だ。

・ミラクルレジェンド
・サンビスタ
・トロワボヌール
・ホワイトフーガ
・ファッショニスタ

上記に挙げたのは、同レースにおいて複数馬券内実績がある馬。連覇を達成したミラクルレジェンド、ホワイトフーガをはじめ多くの馬がリピート好走を果たした。各競馬場での持ち回りが基本のJBC競走は、毎年施行条件が異なる。そうした状況にもかかわらず「リピーター」が幅を利かせている事実は無視できない。

今年の出走馬で「リピーター」に該当する馬は、

・プリンシアコメータ
・ファッショニスタ

ダート無敗のマルシュロレーヌは強力なライバルだが、大舞台で培った経験値を活かすことができれば十分に太刀打ち可能。「1強」と決めつけるにはまだ早い。

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