非公開で行われた韓国の練習にスウェーデン代表の偵察の1人が忍び込んでいだとの報告を受け、韓国のシン・テヨン監督は直近の親善試合で、W杯で対戦する相手を混乱させるために奇抜な方法を使用したことを6月18日のスウェーデンとの試合前に明かしていた。

右が韓国のシン・テヨン監督(Photo by Clive Mason/Getty Images)
それは、事前の練習と親善試合(対ボリビア、対セネガル)で、韓国選手に普段と背番号の違うユニフォームを着せるという取り組みだ。「 欧米選手にとって、アジア選手の顔を見分けるのは難しい」との考えから行った取り組みだという。
「スウェーデンを混乱させたかった。だからこうしたんだ」(シン・テヨン監督)
初めに行われたボリビアとセネガルとの親善試合2試合では、フォワードのソン・フンミンと、主将のキ・ソンヨンのみが通常と同じ背番号のユニフォームを着たという。
スウェーデンのアンデション監督は、同国スタッフの1人がオーストリアでの韓国の非公開練習に忍び込み視察したことについて謝罪した。
「スタッフは練習が行われると聞いていたが、それが非公開だとは理解していなかった。理解していなかったので、離れたところから見ていた。もしそれが異なった形で理解されたのなら、謝罪する」
ただ、シン・テヨン監督は、「おそらく全ての監督が、対戦国が常に自分たちを偵察していると感じているだろう。我々全員が、お互いの情報を出来る限り多く手に入れようと試している。それは非常に自然なことだと思う」とも話している。
韓国対スウェーデンの試合は、スウェーデンが1-0で勝利した。
参考:World Cup 2018: South Korea coach made players swap shirts to confuse ‘Swedish spies’