ダカール・ラリー2021は15日、最終日を迎え、前日まで総合首位に立っていたステファン・ペテランセル(X-Raid MINI JCW)が最後のステージ12を3番手タイムで終え、「パリダカ」から通算43回目となる大会で総合優勝を飾った。「ミスター・ダカール」とまで呼ばれるペテランセルは、これで通算14度目の栄冠。
■ダカール・ラリー2021 四輪総合順位TOP10
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2019年に栄冠を勝ち取ったTOYOTA GAZOO Racingのナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)は、最終日のステージ12を2位で終えつつ、ペテランセルと13分51秒のギャップを埋めるに至らず、総合2位。通算3度の優勝を誇り「砂漠の王」と呼ばれるトヨタのエースは、今大会最多となる5度のステージでトップとなったが、及ばなかった。
前年の覇者カルロス・サインツ・シニア(X-Raid MINI JCW)も堅実な走りを見せ、最終日首位フィニッシュ、総合3位に入った。
ペテランセルは1991年のパリダカール・ラリーに参戦、ライダーとして初の栄冠に輝き、自身にとって初優勝から30年目の節目に14度目の優勝を飾った形となった。まさに「ミスター・ダカール」と呼ばれるにふさわしい走りを見せた。