【競馬】AJCC アリストテレスら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

今週は中山、中京で実力馬が激突するGIIAJCC東海Sが開催。ここではAJCCの有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン!」として調整面から狙える穴馬もご紹介。

このコラムがみなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。

■アリストテレス

【中間調整】1勝クラス、2勝クラスと連勝の勢いに乗って挑んだ菊花賞ではコントレイルの3冠阻止まであとわずかの僅差2着。その後放牧に出され、条件ベストと思える芝2200mのここを照準に据えて昨年暮れに帰厩している。やや体調に不安があったのか、当初の10日ほどは坂路で14-14を消化するに留まり、本格的に速い時計を出したのは1月7日。ここでひとまず軽快に動けたので、既定路線通りAJCCへの調整が進行している。1週前追いが中間初めてのコース追い。ここでは最後に手応えが鈍ってしまい、目標とした馬に半馬身遅れとなっていた。

【最終追い切り】最終追いは松若騎手が騎乗し、CWコースで併せ馬。1週前にルメール騎手、レース当週に松若騎手というのは菊花賞時と同じパターンで、それを踏襲した格好だ。1週前追いでズブいながらもルメール騎手がしっかり気合いを入れた効果か、今週はそれなりには素軽く動けていた。併走相手にいったん前に出られたが、そこでリズムを崩さず鞍上の指示を待てたあたりはセンスの高さゆえ。結局仕掛けられてから豪快に伸び、半馬身の先着とした。

【見解】レース当週の動きはさすがの貫禄だったが、相手(古馬1勝クラス)を考えれば突き放して欲しかったところ。ラスト1Fも13秒2(一杯)とやや要した印象がある。最終追いでも負荷を掛けられているのでレースまでにもう一段変わってくる可能性はあるものの、万全とは言い切れない仕上がり状況だ。

総合評価「B」

◆アリストテレスがコントレイルにクビ差迫った菊花賞のレース動画

■サトノフラッグ

【中間調整】菊花賞3着のあと放牧。牧場での様子が順調なことから、年明けの復帰戦としてAJCCが据えられ、逆算して昨年暮れに帰厩。以降12月30日にコースで追われた以外は坂路オンリーで仕上げられている。1月6日の時点でマジックキャッスル秋華賞2着、愛知杯勝ち)を手応えで圧倒する動きを見せていたように、放牧で緩んだ雰囲気は皆無。1週前追いでは格下馬相手とは言え、楽々抜け出している。

【最終追い切り】美浦坂路で戸崎騎手が騎乗しての併せ馬。先週までにほぼ出来上がっており、鞍上と気持ちを合わせる程度の内容だったが、ダイナミックなフットワークからオープン馬オウケンムーンと併入。併入と言ってもあくまで相手に合わせたもので、ちょっとでも促せば突き抜けそうな雰囲気にあった。

【見解】日本ダービーセントライト記念菊花賞と近3走はウッド中心で仕上げられており、今回はそれとなるほぼ坂路オンリーの仕上げ。この点がどうかだが、坂路メインで仕上げられ、最終追いも坂路という調整過程は快勝した弥生賞時と同じだ。日本ダービー菊花賞に向けては距離への対応のため、ウッドでスタミナ強化を図ったと考えれば合点がいく。本来は脚元に弱さを抱えているので坂路オンリーのほうが走りやすく、調整としても本筋だろう。とにかく時計が優秀で体を柔らかく使えているのも好感。持てる力をしっかり出せる。

総合評価「A」

■ヴェルトライゼンデ

【中間調整】菊花賞で7着に入った後、休養。早い段階からAJCCを目標に据え、12月18日に栗東へ帰厩している。時間をかけて坂路でじっくりと脚を慣らし、12月30日に中間初めてコースで追われた。相当太くなって帰ってきたようだが、追われるごとに引き締まり時計も順調に短縮。1週前はCWコースで池添騎手が騎乗し、大きく先に行かせた準オープン馬に追走先着。ほぼ万全を感じさせる動きを見せた。

【最終追い切り】最終追いも池添騎手が騎乗し、CWで併せ馬。オープン馬サトノルークスを4馬身ほど先に行かせて追走すると、直線では内へ進路を取る。ラスト1Fあたりで鞍上のムチが飛ぶと手前をスッと変換し、スパッと鋭伸。体を大きく使えており、力感あふれる動きだった。

【見解】多少急仕上げでも走れるタイプの馬だが、菊花賞後の休みでウェイトアップした分をしっかり“こそぎ落とす”ように入念に追われているのは好感。ここまでじっくり乗り込まれたのはデビュー以来初めてだ。馬体はシャープかつ隆起すべきところは隆起できており、久々をまったく感じさせない。気持ち、闘志の部分も先週と今週の併せ馬でしっかり涵養できたようだし、絶好の状態と言える。

総合評価「S」

プラスワン! ■ジェネラーレウーノ

【中間調整】屈腱炎による長期休養から復帰しオールカマーチャレンジCと2戦を消化した。その後、中山金杯に進む可能性もあったが、休養を挟んでのAJCCに目標を設定。年明けから乗り込まれている。放牧先でも緩めず乗り込まれたようで、帰厩後の初時計で坂路2F26秒5-1F13秒3(馬なり)と軽快な動きを披露。しっかり負荷を掛けられた1週前追いではいい気合い乗りから4F51秒7(一杯)という好時計をマークしている。

【最終追い切り】今回コンビを組む武藤騎手が騎乗し、馬なりで感触を確かめるのに主眼を置いた内容。それでも1週前に気合いを入れられた効果が大きいようで、前向きな走りからラストは滑らかにギアを上げて伸びた。申し分のない動きで、鞍上も相当の好感触を得たのではないか。

【見解】長期休養前はコース追いで仕上げられていた馬だが、目下脚元に爆弾を抱えている状況。復帰戦時は坂路メインで仕上げられており、前走時、そして今回は坂路オンリーだ。コースで追わないと本来のパフォーマンスが出せないのかも……と思いたくなるところだが前走は切れ味が求められる展開に泣いたもので、仕上がりとしては悪くなかった。坂路オンリーでも問題なしと判断され、今回もその攻め過程を踏襲したのだろう。動きそのものは前走時から迫力を大きく増しており、休み明けを2回使われいよいよ本調子か。体の張りも復帰後いちばん良く見せているし、持てる力をフルに出せそう。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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