日本が次回こそ勝つために…惜敗のベルギー戦に次期監督候補・クリンスマンからダメ出し

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サッカー日本代表は7月2日にFIFAロシア・ワールドカップ(W杯)でベルギーと対戦し原口元気選手、乾貴士選手のゴールで一時は2-0とリードするも逆転され2-3で敗れた。

タレント軍団ベルギーを追い詰めたが、史上初のベスト8は逃している。

2点リードも高さを活かした反撃で追いつかれる

危ない場面を作られながらもスコアレスで折り返した日本は後半3分、柴崎岳選手のスルーパスから原口選手が抜け出し、右足を振り抜くとシュートがゴール左隅に決まって日本が先制する。

4分後には香川真司選手からのパスを受けた乾選手がエリア手前から迷いなく打つ。無回転シュートがキーパーの手を逃れてゴールネットを揺らした。

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2点リードされたことで圧力を強めるベルギーは、後半20分にマルアン・フェライニ選手とナセル・シャドリ選手を投入する。

身長195センチのフェライニ選手を入れることにより、ベルギーは身長190センチのトーマス・ムニエ選手の対処に苦しんでいた日本の左サイドへ、さらに高さのミスマッチを重ねて優位を得る。

この交代策が当たってベルギーは後半29分までに追いついた。

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ベンチを含めた選手層の差

選手交代で流れを引き寄せたベルギーに対し、日本は同36分に柴崎選手に代えて山口蛍選手、原口選手に代えて本田圭佑選手を投入するが効果的なものではなかった。

グループステージ3試合で260分プレーした柴崎選手は、先制点をアシストこそしたもののキックオフから動きが重く、ベストコンディションではなかった。原口選手も献身的な走りでベルギーの嫌がるプレーを繰り返したが疲れが見えていた。

中盤をフレッシュに保つための交代ではあったがベルギーの高さを活かしたプレーに対しては実質、何の手も打たなかった。ベンチに残った選手を見ると打つ手がなかったと言うほうが適切かもしれない。

前任者が大会2ヶ月前に解任され時間がないなかで西野朗監督は、全体のバランスを重視しながら『不動のイレブン+本田圭佑』のチームを作り上げたが、こういう場面のオプションまでは用意しきれなかった。ただでさえ体格で劣る上に急造チームの限界でもあった。

ベルギーとはベンチメンバーを含めた選手層に差があった。

クリンスマンが指摘した決勝ゴールに繋がるミス

最後はCKからカウンターを受けて敗れた日本だが、FIFAランク3位の強豪を苦しめ94分間戦い抜いた姿に海外からも多くの賛辞が寄せられている。

一方で次期日本代表監督候補と噂される元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマンさんは、英国『BBC』の番組で決勝点を奪われたシーンに「日本は最後の2分間を後悔するだろう」とコメントした。

「なぜなら前掛かりになって背後がオープンになりすぎた。94分戦ってきて選手たちは疲れていたし、延長のことを考えていた。そういうときにミスは起きる」

ユルゲン・クリンスマンさん (c)Getty Images

強豪国からの賛辞には「サッカー後進国が思ったよりはやるじゃないか」という、格下を上から見る目線が少なからず含まれているが、大会を盛り上げたグッドルーザーを褒めることと自分たちに勝つことを許すことは必ずしも同居しない。

むしろ善戦して負けてくれる…大会を盛り上げはするが自分たちのポジションを決して脅かさない相手だからこそ、手放しで無責任な称賛をいくらでも思いつける部分がある。

そうしたなかでクリンスマンさんのコメントは、「日本のカウンターはトップクラスだった」と褒めながらも何が足りなかったのか、どこを改善すべきか冷静に指摘し、惜敗で終わらせるなと後押ししてくれる点で本当に日本のパフォーマンスを評価してくれたのだなと感じるものだった。

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