元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプと、元RIZINライトヘビー級王者のイリー・プロハースカは、2020年に主戦場を海の向こうのUFCへと求めた。
UFCもコロナ禍で揺れる中、ふたりの元RIZIN王者はこの一年をどのように過ごしたのか。近況についてお届けしたい。
■マネルケイプ ファン待望の初戦は今週6日に
2019年12日31日に行われた『RIZIN.20』で、朝倉海を破り2代目のRIZINバンタム級王座を射止めたマネル・ケイプ。そして昨年3月末にはUFCとの契約を発表した。
◆【試合フル動画】朝倉海を2R38秒で圧倒 マネル・ケイプ、RIZIN王座戴冠に歓喜の「ナンダヨーオマエヨー」
UFCデビュー戦は当初、昨年8月『UFC 252』のホジェリオ・ボントリンとのカードであったが、両選手が相次いで足首を負傷したため白紙に。それから4か月後の昨年12月、今度は『UFCファイトナイト・ラスベガス17』でアレッシャンドリ・パントージャとのマッチアップが組まれたものの、対戦相手が新型コロナウイルス検査で陽性となったため、このカードはリスケジュールとなった。
そんなケイプだが、今週末『UFCファイトナイト・ラスベガス18』で待望のUFC初戦を迎える。対戦相手は先述のアレッシャンドリ・パントージャ。“ザ・カニバル”ことパントージャはフライ級5位(2日現在)につける実力者で、ここまでの成績は22勝5敗。なお2018年には佐々木憂流迦をリアネイキドチョークで沈めている。
『UFCファイトナイト・ラスベガス18』は6日(日本時間7日)、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのUFC APEXを舞台に開催予定だ。なおケイプは自身のTwitterに「2ラウンドもあれば、カタつけてやるよ」というコメントを投稿。今回の試合に対して自信を覗かせている。
Only need 2 round .
Man down . #ufcvegas18 pic.twitter.com/kwrqCwna98— マネル・ケイプ Manel Kape (@ManelKape) February 1, 2021
■イリープロハースカ 2月末の試合は延期が発表される
もうひとりの元RIZIN王者イリー・プロハースカはRIZINの立ち上げ当初から参戦し、長らくライトヘビー級・ヘビー級を牽引してきた。2019年4月の『RIZIN.15』でキング・モーに勝利し初代ライトヘビー級王座を獲得。同年大晦日の『RIZIN.20』では1分55秒で挑戦者のCB・ダラウェイをマットに沈め、王座防衛に成功している。
年明けの1月にUFC挑戦を表明すると、初参戦となった昨年7月の『UFC 251』では、ヴォルカン・オーズデミアと対戦し右フックを決めて2RKO勝ち。初戦を白星で飾った。なおプロハースカは2日現在、ライトヘビー級5位にランクインしている。
2戦目は今月27日に開催予定の『UFCファイトナイト』で、相手は同級3位のドミニク・レイエス。同大会のメインイベントとして組まれていたが、先月30日にプロハースカが自身のTwitterにて試合の延期をツイートしている。
「27日の試合は延期になったが、近い将来にレイエスと戦うのを楽しみにしてるし、彼の一刻も早い回復を願ってる」
The fight has been postponed from February 27th, but I’m looking forward to fighting Reyes in the near future, and wish him a quick recovery. @ufc @UFCEurope
Zápas 27.2.2021 byl sice odložen, ale na zápas s Dominikem se co nejdříve těším. Teď mu přeji brzké uzdravení. pic.twitter.com/63x4pDtGjd
— Jiri Denisa Prochazka (@jiri_bjp) January 30, 2021
残念ながら今回のカードは流れてしまった模様。“チェコの怪鳥”が再びUFCのマットで躍動する姿を心待ちにしたい。