日本がベルギーと戦い惜しくも敗れたFIFAロシア・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦では、いくつかの珍しい記録が生まれた。
それも踏まえながら強豪との激闘を振り返ってみる。
日本代表が決勝トーナメントで初ゴール
日本は後半3分に柴崎岳選手のスルーパスから原口元気選手が先制点を奪ったが、このゴールは日本がW杯決勝トーナメントで奪った史上初の得点になった。
日本代表は2002年、2010年にもベスト16進出を果たしているが得点はなかった。
2002年はトルコと対戦して0-1で敗れ、2010年はパラグアイと対戦して0-0(PK戦3-5)だった。
乾貴士が日本人3人目の1大会2ゴール
日本は後半7分に乾貴士選手が無回転のミドルシュートを突き刺しリードを2点に広げた。このゴールで今大会の通算得点を6点とした日本は、2002年の日韓W杯で記録した5点を抜き史上最多を更新した。
乾選手はグループステージのセネガル戦でもゴールを決めており今大会2得点目。日本人選手の1大会2得点は稲本潤一選手(2002年)、本田圭佑選手(2010年)に次いで3人目。
6 – 乾貴士の得点により、日本代表のW杯1大会での最多得点数を更新した(これまでは2002年大会の5得点)。歴史。#WorldCup #BELJPN #SAMURAIBLUE #daihyo pic.twitter.com/ylzZSQcveI
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2 – 乾貴士は今大会2得点。日本サッカー史上では、稲本潤一(2002年)と本田圭佑(2010年)に次いで、W杯1大会で2得点を挙げた3人目の選手となった。足跡。#WorldCup#SAMURAIBLUE#daihyo pic.twitter.com/p6F2TgQIc2
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粘り強い守備が光ったベルギー戦
イングランド・プレミアリーグでもトップクラスの選手がそろったベルギーの攻撃陣を、日本の守備陣は粘り強く抑え続けた。
前半のうちに日本が打たれたシュート10本は今大会の最多被シュート数だったが、日本は吉田麻也選手と昌子源選手のセンターバックコンビがロメル・ルカク選手を抑え最後の決勝ゴールに絡んだ以外は決定的な仕事をさせなかった。
プレミアリーグで6シーズン戦ってきた吉田選手は経験を遺憾なく発揮して、今大会では1試合最多となるクリア数14回を記録した。
10 – 日本代表はベルギー戦の前半に10本のシュートを放たれた。前半の時間帯での被シュート数としては今大会最多だった。ねばり。#WorldCup #BELJPN #SAMURAIBLUE #daihyo pic.twitter.com/JPJGxneaPC
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14 – 吉田麻也はベルギー戦で、今大会では1試合最多のクリア数14回を記録した(90分以内での試合)。健闘。#WorldCup #BELJPN #SAMURAIBLUE #daihyo pic.twitter.com/B0qfFAtZwg
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W杯決勝トーナメントで2-0からの敗戦は48年ぶり
サッカーで2-0は危険なスコアと言われる。ここから過去に数多くの逆転劇が生まれたためだが、意外にもW杯ではイメージほど危険ではなかった。
W杯決勝トーナメントで2-0から敗戦を喫した先例は、1970年のイングランドまでさかのぼらねばならない。このときは西ドイツ(現:ドイツ)が勝利を収めた。
2 – W杯の決勝トーナメントで、2-0からの敗戦を喫したのは1970年大会のイングランド以来。この試合では西ドイツが3-2で逆転勝利を収めた。劇的。#WorldCup #BELJPN #SAMURAIBLUE #daihyo pic.twitter.com/B7Uraefz8i
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3度目のベスト16進出はアジアで最多
今大会ではアジア勢として唯一ベスト16に進んだ日本だが、3度目の決勝トーナメント進出はアジアでは単独最多となる。
また、決勝トーナメントに進んだのは日本だけだったが、今大会でアジアから出場した5ヶ国は合計勝ち点15を挙げており、アジアの出場枠が4ヶ国以上になった1998年大会以降では最多だった。
1 – 日本代表はW杯ではアジア初の3度目のベスト16進出と共に、今大会ではアジア勢では唯一の決勝トーナメント出場を果たした。ありがとう。#WorldCup #BELJPN #SAMURAIBLUE #daihyo pic.twitter.com/iAiUbHwnUG
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