【MLB】今季“2度目”マルチの大谷翔平 「課題」と「収穫」の詰まった4打席

マルチ安打を記録した大谷翔平(2021年4月6日) (C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地アナハイムでのヒューストン・アストロズ戦に「2番・DH」で先発出場。マルチ安打をマークした。チームは9回に守護神イグレシアスが2失点し、そのまま敗戦。連勝は3で止まった。

また、2日(同3日)のホワイトソックス戦で記録した「一塁失策」が「三塁打」に訂正されたこともあり、大谷の今季打率は.300となった。

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■記録訂正もあり打率3割へ上昇

リアル二刀流」のお披露目となった4日のホワイトソックス戦で、ホームベースカバーに入る際、ランナーと交錯し、転倒。そのまま交代となり心配されたが、幸い大事には至らず、翌5日の試合は8回に代打で出場。死球を選んで出塁し、好走塁で勝ち越しのホームを踏んだ。そして、迎えた6日、「2番・DH」でスタメンに復帰となった。

アストロズの先発はメジャー通算209勝を誇る右腕、ザック・グリンキー。かつては160キロを超える速球も投げていたが、現在はスプリットやスライダーを駆使する技巧派の印象が強い投手だ。

第1打席は外角低めのチェンジアップに芯を外され、一塁線へのボテボテのゴロとなったが、快足を飛ばして内野安打とした。第2打席は、変化球に少し合わせるようなスイングとなり右飛に倒れ、第3打席も投ゴロに終わった。8回の第4打席では、2番手の右腕プレスリーのカーブをレフト前に運び、この日2本目の安打を放った。

2日の成績が5打数2安打となる記録訂正もあり、マルチ安打は今季2度目。この日の試合終了時点での打率を3割に上げた大谷だが、まだ手放しでは喜べないかもしれない。内野安打となった第1打席を含めて、変化球を引っかける形が目立った。まずは高めのストレートで攻められ、最後は低めの変化球で打ち取られる。これは、打率1割9分と極度の不振に陥った昨年と同じパターンだ。

■変化球対応と逆方向への意識がカギ

昨年は19年9月に受けた左膝手術の影響から左足の踏ん張りがきかず、下半身の粘りを失っていた。結果的に手打ちのような形で、引っかけるケースが目立った。

しかし、今年は軸足の左膝に体重を残し、どっしりとした構えから下半身主導のスイングができており、それがオープン戦の好調(打率.548、5本塁打)につながっていた。大谷ほどの高いバッテイング技術を持つ選手が昨年と同じ轍を踏むことは考えにくいが、変化球への対応は今後さらに調子を上げていくための「課題」になるかもしれない。

ただ、その「課題」をクリアするためのヒントはすでに手にしている。第4打席で変化球を左前に運んだような逆方向への意識だ。好調だったオープン戦では、17安打のうち右安打は1本のみで、あとは中堅から左だった。

マドン監督も以前、「逆方向への打球が多いことは良いこと」と話していたように、自分の間合いでボールを引き付けて逆方向へ、というスタイルがカギになるかもしれない。変化球対応という「課題」と、それを解決するための「手段」を再認識した実りの多い試合になったかもしれない。

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文・SPREAD編集部

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