【ゴルフ】稲見萌寧、「はざま世代のダイヤモンド」が女子ゴルフ界をリードする

稲見萌寧(2021年4月25日) (C)Getty Images

ゴルフ国内女子ツアーのフジサンケイ・レディスは25日、静岡県の川奈ホテルゴルフコース(富士コース、パー71)で最終ラウンドが行われ、1打差2位でスタートした稲見萌寧が5バーディー、大会レコードの通算12アンダーで逆転優勝を飾った。

コロナ禍で2020年と2021年が統合された今季5勝目。今年に限れば8戦4勝という快進撃。今季の賞金は早くも1億円を超え、賞金女王争いでも3位に浮上した。

■ツアー屈指のショットメーカー

いきなりの試練だった。出だしの1番パー4、稲見のティーショットはバンカーへ。出すだけで精一杯、ほとんどの選手がボギーを覚悟する状況だったが、第2打を9アイアンでパーオンに成功。下りの難しい8メートルのパットを残したが、ラインを読んでねじ込んだ。

怪しい雲行きになりかけたが、一転してバーディーと好発進。見事なリカバリーで9アンダーとし、同組で回る首位スタートの山下美夢有に並んだ。続く2番パー4でもバーディーをマークし、単独首位に立った。

稲見は4番でもスコアを伸ばし、5番からは9ホール連続パーセーブ。そして、14番が勝負を分けた。稲見がバーディーを奪ったのに対し、追走してきた申ジエはボギー。3打差となり、事実上勝負あり。稲見は次の15番で唯一のボギーをたたいたものの、続く16番でバウンスバックに成功するなど、最後まで安定したプレーを続けて5バーディー、1ボギーの「67」でフィニッシュ。2位の山下に3打差をつける逆転勝利を収めた。

稲見の強みは間違いなく、ツアー屈指のショットメーカーであることだ。ルーキーシーズンとなった19年、パーオン率は歴代史上最高の78.2079%で1位となった。グリーンを狙うアイアンは精度が高く、ピンに吸い寄せられるようにボールは飛んでいく。

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■パットの精度が飛躍的に改善

そして、今年は安定感抜群のショットに加え、弱点と言われたパットが改善したことが、好調の要因だろう。パーオンホールでの平均パット数は、43位(19年)から7位(20-21年)に急上昇しており、パーオン率が高い上に、パットが入るようになればスコアが崩れる理由は見当たらない。

渋野日向子畑岡奈紗らタレントが揃う1998年度生まれの「黄金世代」、古江彩佳安田祐香ら2000年度生まれの「ミレニアム世代」、台頭著しい山下美夢有笹生優花ら19歳の「21世紀世代」と、最近の女子ゴルフ界は世代がトレンドとなっており、印象的なネーミングも登場している。

しかし、99年度生まれの稲見らを表すシンボリックな言葉はなく、黄金世代とミレニアム世代に挟まれた「はざま世代」と呼ばれることもある。そのことについて、稲見はかつてJLPGA公式サイトで、こうコメントしていた。

はざま世代のダイヤモンドになる。シーズンを通して輝くダイヤモンドに

「はざま世代」から飛び出したヒロインが、女子ゴルフ界の誰よりも輝くダイヤモンドになっている。

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文・SPREAD編集部


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