ヤクルト・村上宗隆は5試合連続ヒット中と好調。さらに打率3位、本塁打1位タイ、打点3位の打撃タイトルに加え、出塁率もセ・リーグ1位と安定したバッティングに加え、選球眼も良く、あらゆる場面でチームの4番として勝利に貢献している。
しかし、4月27日の巨人戦で2発放ってから8試合ホームランがないだけに、次戦以降で一撃が出るか注目だ。
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■三冠王も狙える若きスラッガー
21歳の「令和の大砲」が、さらに調子を上げてきた。高卒3年目の昨季、打率.307(リーグ5位)、28本塁打(同2位)、86打点(同2位)の好成績をマークすると、迎えた今季も開幕から不動の4番として出場し、開幕8試合で4本塁打を放つ順調なスタート。しかし、アーチ量産の一方でヒットがなかなか出ずに開幕10試合まで打率2割台前半に苦しんでいたのも事実だった。
だが、4月23日の中日戦(神宮)で今季初の猛打賞をマークすると、その4日後の巨人戦(神宮)では今季初のマルチ本塁打で2度目の猛打賞。そして先週の4試合では14打数7安打の打率5割と快音連発。5月9日の巨人戦(東京ドーム)で今季3度目の猛打賞を記録し、打率を.322まで上昇させた。これによって5月10日時点で打率.322(リーグ3位)、10本塁打(同1位タイ)、26打点(同3位)と打撃三部門でいずれもリーグ3位以内にランクインした。
そして今週は、広島(12、13日:神宮)、中日(14〜16日:バンテリンドーム)が相手。今季の中日戦は5試合で打率.471、2本塁打、4打点をマーク。広島相手には6試合で打率.238、0本塁打、3打点とまだ“当たり”が出ていないが、今回と同じ本拠地での広島戦は10打数4安打の打率.400、0本塁打、3打点とヒットは出ている。
過去7人(11度)しか達成していない「三冠王」。果たして「令和の大砲」が「令和初の三冠王」の称号を手にするのか。まだ5月であるが、今後も村上の“数字”には大きな期待と注目が集まることになる。
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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB