【プロ野球】楽天・早川かオリ・宮城か、それとも…パ・リーグ新人王を争う4投手をデータで比較

プロ野球は4日現在、各球団が約50試合を消化。シーズンも中盤戦に差し掛かっているが、今季の大きなトピックスとなっているのが、パ・リーグにおける若手投手の活躍ぶりだ。

前評判通りの投球を続ける楽天・早川隆久ロッテ・鈴木昭汰日本ハム・伊藤大海といったドラフト1位選手に加えて、飛躍のプロ2年目となったオリックス・宮城大弥の存在も見逃せない。近年稀に見る好投手揃いとなっているが、各投手のここまでの成績やデータを踏まえ、新人王の行方を占ってみたい。

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■前評判通りの活躍を続ける楽天・早川

4投手の基本成績

成績面を考慮すると、リーグ最多の6勝をマークしている早川と、防御率リーグ2位の宮城が、鈴木と伊藤を一歩リードしている状況だ。

大学No.1左腕として4球団競合の末に楽天に入団した早川は、期待以上の好投を続けている。10先発で4失点以上を喫したのは2回のみであり、「6回100球」を目処に安定して試合を作れるバランスの良さが、6勝という結果に反映されている。懸念は左打者相手の被打率が.303と高いこと(対右打者は.221)。オリックス・吉田正尚やソフトバンク・柳田悠岐をはじめ、左の強打者が揃うパ・リーグだけに、データを蓄積した相手の「裏」をつけるかがポイントになりそうだ。

一方の宮城も、開幕から大崩れしない投球を披露している。2日の阪神戦で今季初黒星を喫したが、オールスターファン投票ではパ・リーグ先発部門1位につけるなど、今季のリーグを代表する存在だ。宮城の強みはランナーを貯めることなくイニングを消化できる点と、勝負所での三振奪取力の高さ。WHIP 0.91はリーグトップ、奪三振率9.10はリーグ2位となっており、要所でも100キロ台のスローカーブで打者を翻弄する姿は、19歳らしかぬ落ち着きぶりだ。

■ロッテ・鈴木、日本ハム・伊藤も持ち味を発揮中

4投手の成績指標

鈴木も今やロッテに欠かせない存在となっている。デビュー5戦目でプロ初勝利を挙げると、その後は救援も務めた。43回2/3を投げ、許した本塁打はわずか3本のみ、防御率3.30とゲームメイクする力に長けている。5月28日の広島戦からは再び先発ローテーションに組み込まれたが、先発時は4回に失点する傾向が強く(全17失点中、8失点)、カギとなるのは打者2順目のアプローチか。

4投手の中で唯一の右腕である伊藤は、有原航平(現テキサス・レンジャーズ)の穴を埋める、期待の本格派だ。8先発でQS率は75%、奪三振率も10.54という高水準で、2勝4敗という数字以上の好内容を残しているだけに、チーム打率リーグワーストの日本ハム打線の奮起が待たれる。

■現時点での新人王本命は…

持ち味を生かした投球で結果を残す4投手だが、現時点での新人王本命は、“1年目補正”も考慮して僅差で早川か。内容面では宮城に軍配が上がるが、プロ1年目から首位争いを続けるチームで自身の役割を全うする姿は、同じく早大出身で2003年の新人王に輝いた和田毅(当時ダイエー、現ソフトバンク)を彷彿とさせる。また、パ·リーグの左腕投手で新人王を獲得したのは、2006年の八木智哉(日本ハム)が最後だ。

しかし、4投手は今季初めてフルシーズンを経験するだけに、疲れが出やすい夏場をどう乗り切るかで情勢が大きく変わることも想像に難しくはない。ペナントの行方とあわせて、白熱する4投手の争いから目が離せなくなりそうだ。

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文・SPREAD編集部


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