ヤクルト・塩見泰隆は6月4日の西武戦で、初回に先制の起点となるセンターへの2塁打を放つなど勝利に貢献。現在、8試合連続ヒットと好調でリードオフマンとしてチームに欠かせない存在となっている。
交流戦も残り6試合。切り込み隊長の打撃に注目だ。
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■8試合連続ヒットを記録するなど打率が上昇中
プロ4年目、塩見が調子を上げてきた。打率.290で交流戦に突入すると、日本ハムとの初戦で5号アーチ、2戦目で猛打賞、3戦目で固め打ちの大爆発スタート。さらに5月29日のオリックス戦から8試合連続安打中で、交流戦打率.400(50打数20安打)をマーク。「1番・センター」の核弾頭として快音を連発し、今季通算打率を2週間の間にリーグ2位の打率.325まで一気に上昇させた。
その塩見の今季データを見ると、一つ顕著なのが「昼」と「夜」の違いだ。今季のデイゲームは16試合で52打数14安打の打率.269。対してナイトゲームは37試合で105打数37安打の打率.352の高打率を誇る。さらに今季の全7本塁打はすべて夜に放ったもの。打点数も「2」と「21」と試合数以上の格差があり、OPSは「.660」と「1.071」。これまで「二軍の帝王」とも呼ばれた塩見だが、名称改め「夜の帝王」と言える。
類稀なパンチ力を持ち、昨季もブレイク候補として大きな期待を背負ったが、結果は43試合出場で打率.279、8本塁打、21打点と飛躍はしたが、大活躍とまではならなかった。昨季の反省も生かし、今月12日に28歳となる男が本格ブレイクの時を迎えている。
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記事提供:ベースボール・タイムズ
データ提供:野球DB