【東京五輪/ハンドボール】“彗星”と“おりひめ”が旋風を巻き起こすか 地の利を生かして1次リーグ突破へ

土井レミイ杏利(写真は2018年時)(C)Getty Images

24日から国立代々木競技場で開幕を迎えるハンドボール。開催国として出場権を獲得した日本は、男子が88年ソウル大会以来33年ぶり、女子は76年モントリオール大会以来45年ぶりと、久々に五輪の舞台で戦う姿が見られる。

■【一覧】ハンドボール日本代表 予選ラウンド日程・対戦相手

■激しいぶつかり合いも見られる“空中の格闘技”

ハンドボールは36年ベルリン大会(当時は11人制)で実施されたのち、72年ミュンヘン大会(女子は76年モントリオール大会)より正式競技として採用された。

歴代の金メダル獲得国は、男子がフランスユーゴスラビアソビエト連邦クロアチアの2回、女子がデンマークの3回が最多と、競技人口が多く、人気も高い欧州が中心。日本は男女ともに76年モントリオール大会(男子9位、女子5位)が最高成績で、メダル争いには加われていない。

今大会は、男女各12チームが参加。6チームずつ2グループに分かれて1次リーグを行い、上位4チームずつが決勝トーナメントに進み優勝を争う。

ハンドボールのコートは、フットサルと同じ40メートル×20メートル。両チーム7人で対戦し、1人がGKで、6人がドリブルやパスなどでボールをつなぎゴールを狙う。

ボールを持ったまま4歩以上進むと反則になり、シュートはゴール前6メートルのゾーン外からしか打つことはできない。選手交代は無制限で、時間は前後半各30分、同点の場合は、前後半各5分の延長戦が行われる。

素早いパス回しと空中戦が見どころだ。正面からの接触は反則とならないため、“空中の格闘技”と言われるような、激しいぶつかり合いが度々見られる。

欧州をはじめ、大柄な体格の外国勢が有利で、スピードとチームプレーを武器とする日本が、彼らにどこまで対抗できるか注目だ。

■TikTokで話題の“レミたん”こと土井レミイ杏利が主将

ハンドボール男子日本代表は、通称“彗星(すいせい)ジャパン”。今年1月の世界選手権では、強豪クロアチアと好試合を演じて引き分け、24年ぶりの1次リーグを突破を果たした。2次リーグ(メインラウンド)で、王者デンマークに敗れたものの、粘り強い戦いを演じ、成長を感じられる試合だった。

14名の選手を束ねるキャプテンが土井レミイ杏利。19年までフランスでプレーし、現在は日本リーグで活躍。TikTokでは、ニックネーム“レミたん”で人気を博し、フォロワー数は約240万人と、ハンドボールの認知向上に貢献している。

20年1月のアジア選手権で最優秀選手に輝いた東江雄斗が司令塔。エースとして期待される吉野樹や、22歳の部井久アダム勇樹といった若手選手も多く選出され、世界とどこまで渡り合えるか注目だ。

1次リーグはB組に入り、初戦がデンマーク、2戦目がスウェーデンと、いきなり強豪国との対戦が決まった。そのほか、ポルトガル、エジプト、バーレーンとのグループになり、決して楽な戦いではないが、4位以内に入って決勝トーナメント進出が目標。世界王者と互角の勝負を演じて波に乗りたいところだ。

■女子は海外で活躍する池原、藤田が中心

ハンドボール女子日本代表は、通称“おりひめジャパン”。19年の世界選手権では10位と健闘し、その時のメンバー11名を含む14名が代表に名を連ね、再び旋風を巻き起こす算段だ。

キャプテンの原希美は、高校時代から日の丸を背負って約15年、日本の看板選手としてチームを引っ張ってきた。19年11月には右膝の前十字靱帯を断裂する大けがに見舞われたが、不屈の闘志で代表に復帰した。

ハンドボールの本場、デンマークの強豪オーデンセに所属する池原綾香や、ルーマニアでプレーする藤田明日香らが日本のキーマン。1次リーグはA組に入り、初戦は19年世界選手権の覇者オランダと戦う。そのほか、モンテネグロ、ノルウェー、韓国、アンゴラと同組。

先日の「JAPAN CUP in 甲州」で16年リオ銀のフランスに20-41で大敗するなど、まだまだ世界の壁は厚いが、予選グループ突破が第一目標だ。

東京五輪では地の利を生かして旋風を巻き起こし、“彗星ジャパン”“おりひめジャパン”が日本を席巻する展開になることを期待したい。

◆【一覧】ハンドボール日本代表 予選ラウンド日程・対戦相手

◆彗星JAPAN、強豪相手に「歴史的」な引き分け ハンド国際連盟も善戦を高評価

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文・SPREAD編集部


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